光る君へ第3回あらすじ&感想前編 | NobunagAのブログ

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光る君へ

第3話「謎の男」前編




まひろが見知らぬ男を庇ったせいで

逃げた男と似た服装の道長は

検非違使に捕まってしまった。


逃げたのはその人ではないと

訴えたまひろだが


「お前も盗賊の仲間か?」


と疑われてしまう。


「私が見たのはこの人では

ありません!」


まひろは道長を庇おうとするが


「ほら行け!」


検非違使は道長を乱暴に

押し倒す。


「やめて!」


叫ぶまひろ。


しかしあまり食い下がると

まひろまで捕まってしまう…


道長はまひろを見て、

目で訴えかけた。


来るな!俺は大丈夫だ。


「行こう」


と堂々と検非違使に声をかける道長。


「何様だ!」


道長の冷静な態度に

怒った検非違使らは

乱暴に引き立てていった。


「お待たせしま…あれ?」


買い物をしていた百舌彦は

道長がいないことに気づくが

時すでに遅し…


まひろは心配そうに、

道長が連れて行かれた

方向を見つめた。



結局、道長はあっさりと

解放された。


検非違使たちは申し訳なさそうに

膝をついている。


「高貴なお方を盗賊と

見間違うなどあってはならないこと。

まことに恐れ入ったるしだいで

ございます」


「うん」


道長は咎めるでもなく、

許してやっている。


迎えにきた平惟仲が


「さあ」


と促すと道長は伸びをしながら

堂々と出て行った。


その姿をこの騒動の元凶、

検非違使たちに石を

投げつけた男…散楽の直秀が

物陰から見つめていた。



無事に解放されたとはいえ、

みっともない騒ぎを起こした

道長は父の藤原兼家に

こってりと絞られている。


「お前は右大臣の息子だ。

放免なぞを相手にする

身分ではない」


「相手にしておりませぬ」


「ではなぜ捕らえられた」


「さあ?」


嘘ではなく道長にも

理由がわからないのだが…


他人事のような道長に、

兼家は苛立つ。


「もしわしが屋敷におらねば

お前は獄でなぶり殺されていた

やもしれぬぞ」


取り調べなどは杜撰なもので

疑われてしまえば、

下級の民ならおしまいだ。


「屋敷におられてようございました」


道長はさして感謝した様子もなく

そう言う。


「大体、その格好は何だ」


「これは…民に紛れて

下々の暮らしを…」


本当は街で遊んでいただけだが

もっともらしく道長は述べた。


が、兼家には通じない。


「民の暮らしなぞ知らんでよい!

なまじ知れば思い切った政はできぬ」


政治の手腕は確かなのが

この父である。


しかしさすがにその言い方には

道長は不満げな顔をする。


民がいてこその暮らし、

それをわかっているからこそ

道長はあの散楽が藤原家を

揶揄していても、

笑って流しているのだ。


懲りない道長に兼家は言った。


「わしにとっても一族にとっても

今がどういう時かお前も

わかっておろう」


「ん〜…分かっておらぬやも

しれませぬな」


相変わらず他人事のように

緊張感のない道長…


「何だと!?

分からぬのか」


兼家は呆れた。


「詮子は帝に嫌われておる。

その上お前までがやっかいごとを

起こせばどうなる。

我が一族だけでなく懐仁親王様にまで

傷がつくことになるのだぞ。

今は一つの過ちもあってはならぬ。

一刻も早く懐仁親王様を東宮にし

帝になし奉らねばならぬのだ」


そんな父の言葉を、

遠くから姉の詮子も聴いている。


「わしとてそうでなければ

摂政になれぬ」


「父上は既にに右大臣。

これ以上お偉くおなりに

ならずとも」


欲のない道長には、

貪欲な父がわからない…


「上を目指すことは

我が一族の宿命である!

お前もそのことは肝に銘じよ」


「私は三男ですので」


関係ない、とばかりに

道長は即答する。


「わしも三男だ!」


ごまかそうとした道長だったが

そう言われては黙るしかない。


「ゆえに三男のお前には

望みを懸けたが

間違いであったようだな」


がっかりしたように告げる

兼家だったが、

どこまでも道長は懲りない。


「あっ。

お顔に虫が…」


兼家は悲鳴をあげて

顔をぬぐった。


…嘘である。


「うつけ者!」


話にならんとばかりに

兼家は立ち上がった。


「面白いわね、道長って」


詮子が笑う。


「分からん!」


兼家はそう答えると

道長の従者である百舌彦に

八つ当たりするように言った。


「お前はこの屋敷から去れ」


「えっ、ちょっと…

この者に罪はございません!」


慌てて道長は百舌彦を

庇ったが兼家は去っていく。


「父上!この者が知らせに

走らねば私は獄でなぶり殺されて

いたやも…」


「おやめなさい。

私が後でとりなしてあげるから」


と、詮子は諭した。


「姉上、お助けください」


道長は情けない声を出す。


「分かったから。

お下がり」


「はっ!」


百舌彦は去った。


「あの従者はお前の秘密を

知っているのね?」


どこか楽しそうに詮子は聞く。


「秘密?」


「隠しても駄目よ。

道長は下々の女子に懸想している。

だからそんな姿をして

町をふらついてたんでしょ。

や〜ね」


当たっていない、とも

言えないのだが…


「そんなことはしておりません」


道長は否定した。


「身分の卑しい女なぞ

所詮いっときの慰み者。

早めに捨てておしまいなさい」


優しい詮子であっても、

上流階級の者と庶民とは

これだけの差別があったのが

この時代だ…


「それより姉上、百舌彦を

お助けください。

父上は姉上のご機嫌を

損ねたくないとお思いです。

きっと姉上の仰せになることは

お聞きくださるはず」


適当に振る舞っているようで、

道長はよく観察している。


「何だ、分かっているじゃないの、

父上のお立場。

さっきはとぼけておいて」


詮子は呆れた。




その頃、直秀はまひろが

落とした筆入れを見て

彼女を思い出している。



そのまひろは、

自分のせいで道長が

検非違使に捕まったことに

落ち込んでいる。


不審なフクロウの鳴き声に気づき

まひろは外に出てみた。


乙丸が


「姫様」


と止める。


「月を見るだけ。

今宵は逃げ出したりしないから」


また、どこかで不自然な

フクロウの鳴き声がする。


まひろが見上げると

屋根の上に男がいる。


直秀だ。


「見るな。声を上げるな、

危害は加えぬ。

あいつは無事だ。

あいつとは今お前が案じている

男のことさ」


そう言うと男は去った。


まひろはその男が、

道長と勘違いされた

あのときの検非違使に

追われていた者だと思い出した。


物音を聞き太郎が不思議そうに

やってきた。



まひろは筆をとり、


「この人を捜してほしいの」


と、太郎に見せた。


「四条万里小路の辻辺りに

もしかしたらいるかも

しれないから。

身の丈6尺以上、名前は三郎」


太郎はまひろが書いた紙を見る。


そこには似顔絵が描かれているが…


お世辞にも上手いとはいえない。


「藤原?源?」


「氏は分からないわ」


「貴族じゃないのかよ」


「うん」


「はあ…まずいよそれ。

釣り合わないでしょ」


まひろの家は貧しかったとはいえ

今は父の為時は親王の指南役、

藤原の一族でもあるのだ。


太郎はまひろの想い人かと思い

苦言を呈した。


「早とちりしないで。

無事かどうか知りたいだけよ」


「へえ〜」


「高辻富小路の絵師を訪ねてみて。

三郎が私を訪ねてきているかも

しれないから」


太郎は改めて絵を見た。


「歌はうまいけど絵は下手だな」


「はあ?」


まひろは太郎の頬をつねった。



道長は泊まり込み、

すなわち宿直の最中だが

藤原斉信と碁を打っている。


「今宵は盗賊も入らぬであろう。

宿直も要らぬ」


斉信が暇そうに言う。


それを聞いた藤原公任が


「怠けたいんだろ、

斉信は」


と述べた。


「公任もね」


「道長もね」


男3人、暇を持て余して

夜が明けるのを待つしかない。


「あっ、この前お前盗賊と

間違えられて放免に

捕まったんだって?」


「うん」


なんでもないかのように

道長は頷く。


「町なかを出歩くとは

下衆なやつだ」


公任が呆れた。


「獄ってどんなとこ?」


斉信が尋ねると


「少し臭かった」


道長は答えた。


「でも怖くはなかったよ、

俺は何もしてないし」


「そんな話はやめようぜ、

これでも見よう」


公任の手のひらには

何通かの文が結ばれて

置かれている。


女子たちからのものだ。


「臭い獄の話よりはいい」


「そうだな」


斉信は楽しそうに一枚開いた。


「おお、この歌はうまいな」


「ああ、姉上についている

女房からだ。

歌はうまいが、顔がまずい」


と、公任は手厳しい。


公任の顔が良いだけに

許される台詞であろう。


藤原公任は関白の息子で

中宮遵子の弟。


「こんなにたくさん持ち歩いて

うっかり落とさないか?」


藤原斉信は大納言の息子である。


「忙しくて読めないから

持ち歩くしかない。

たまにかわやで落としたりする」


「ひどいな…」


道長が気の毒そうに言った。


「それは落とされた文に

運がない。

運がない女には近づかないことだ」


と、斉信。


「恋の文は男が先に

送るものだろ?

女子からも来るんだ」


道長はまだまだ恋には疎い。


不思議そうに尋ねた。


「まあね」


公任が頷く。


「俺のように字が下手で

歌も下手だと困るな」


自嘲気味に言う道長に公任は


「別に文だの歌だの送らないでも

訪ねてしまえばいいんだよ」


と答えてやる。


「おお〜」


「さすが公任。

道長はどうなんだ?」


斉信が話を振る。


「ん?」


「お前も隠し持っていたり

するんじゃないか?」


斉信は道長の身体を探った。


「え?うわー!」


「あ?」


「何だよ」


公任も驚いて見る。


「これ、俺の?」


肝心の道長が気づいてなかった。


「とぼけるなよ、

ボーッとした顔して

存外女子の気を引いてるんだこいつ」


「誰だっけ?」


「お前、女子に興味がないのか?」


公任が聞く。


「あるよ」


道長は答えたが


「どんな女子に興味があるんだ?」


と聞かれると考えこんでしまう。


「ん〜…」


「はっきりしないな、

道長は」


と、斉信。


「そこがこいつのいいところ

なんだよ。

道長がそばにいると

ホッとするだろ?」


無害なやつ、ということだ。


「それ褒めてないだろ。

俺は土御門の倫子様に

歌を届けてるんだ」


「左大臣の姫君か」


「うん」


「その姫いくつ?」


と道長は尋ねた。


「俺より年上だ」


「えっ、何でまだ婿取ってないんだ?」


道長が不思議そうに言う。


この時代の女子は、

結婚が早いことがほとんどなのだ。


「何か不都合があったりして?」


公任がいぶかしんだ。


「俺を待ってるかも」


と、斉信が自信ありげに言うが、

道長はそれはないでしょ、

とばかりに視線を落とした…。



太郎は絵師のところを

あたっていた。


「では、またこの三郎って

人が来たらどこに住んでるか

聞いておいてください。

また来ますんで」


しかしまひろの父から、

関わりを辞めるように

言われている絵師はそっけない。


「お約束はできません」


「何だよ、この恩知らず!」


と、太郎は怒る。


「姉上が歌の代筆やったおかげで

相当もうかったくせに!」


「お言葉ですがね

代筆なぞやったことも

ございません」


絵師は取り付く島もなかった。



太郎は諦めずに街の人々にも

聞いて回っている。


「この三郎って男、

見たことないか?」


「いや、知らぬ」


「この男、知らぬか?」


「いいえ」


そもそも似顔絵が

似ていないのだから

埒が明かないのだが…


ついには三郎を連れた

百舌彦にまで


「この男知らぬか?」


と尋ねたが


「いや、わかんないな」


馬に乗った道長が、

通り過ぎていった…



しかし、太郎はそれでもついに

3人の候補を見つけ出した。


「早く、早く」


と姉の手を引き連れていく。


太郎が合図に口笛を吹くと、

3人が振り返る。


「違う…」


まったく別人だらけだった…


「違う?」



とはいえ、姉のために

一生懸命捜してくれた太郎は

いつもは憎まれ口も叩くが

姉思いの優しい弟である。


まひろは感謝している。


「本当に捜してくれたのね」


「本気で頼んだんじゃないのかよ」


「もちろん本気で頼んだけど

太郎が本気で捜してくれるとは

思わなかったから…

ありがとう」


太郎は少し恥ずかしそうに笑った。


「何言ってんだよ、

たった2人の姉弟だろ。

それに俺は賢くないけど

やる時はやるんだよ」


まひろも笑った。


「姉上の、三郎?」


「うん」


「幻じゃないの?

鬼とか悪霊とか怨霊とかさ」


乙丸がこっそり聴いている。


「それを確かめたいのよ」


非科学的ではあるが、

この時代はまだ本気で

そうした存在が信じられている。



そんな時代の象徴ともいえる、

陰陽師の安倍晴明が

帝のために祈祷をあげていた。


しかし安倍晴明の祈祷のかいもなく

帝の容体は一向に回復しないまま

時が過ぎた。



円融天皇はぐったりし、

すでに気力も衰えている。


そんな様子を御簾の向こうから

藤原実資が見ていた。


「お上のご様子は

いかがでございました?」


自分が毒を盛らせた道兼は、

気が気でなく実資に尋ねた。


「重くはなっておらぬ。

されどご回復の兆しもない」


「薬師は何と?」


「お疲れが出たのではと

言っておったが

あのご様子はただのお疲れではない」


道兼の顔が緊張した。


「邪気ばらいも今宵で

5日目だというのに

何の効き目もないのは

おかしいと思わぬか?」


実資は鋭い。


「え?」


道兼は固まった。


「どうあってもおかしい」


「されど帝はもとより

お体はお弱くあらせられますから…」


「いや、この度のご様子はおかしい。

内侍所に行ってまいる」


「え…」


「陪膳の女房たちを取り調べる。

朝げ、夕げの支度、

召し上がり物の出し方など

いま一度検分いたす」


実資は明らかに毒を

疑っているのだ。


「私も参ります」


「一人でよい」


道兼を疑っているわけではない

実資はそう言うと立ち去った。




「今日のところは

口を割らなかったようですが

この先は分かりませぬ」


と、道兼は実資が調査に

乗り出したことを、

父の兼家に相談した。


「陪膳の女房が吐かねば

証拠はない」


兼家は食事をしながら

動じることなく言った。


「お命に関わってはならないと

思いましたので

薬はもうやめておりますが…」


「ならばうろたえることは

ないではないか」


兼家はあくまで堂々としている。


「何の証拠もないとはいえ

頭中将は思いこんだら

誰よりもしつこい人物。

どのような追及をするか…」


道兼は不安になりながら、

父に酒を注いだ。


「実資か…あいつはお上の信頼も

厚いゆえいずれ味方にして

おかねばならぬな。

そのつもりでよく仕えておけ」


「はっ」


「ところでその女を抱いたのか?」


「えっ」


道兼は目を丸くする。


おそらくは女性との

そういう経験も、

まだないのだろう。


「当分、大切にしておくことだ。

お前に守られておると思えば

口は割らぬ」


女の扱い方も、

兼家はよく心得ていた。


「承知いたしました」


戸惑いながら道兼は頭を下げた。


「一族の命運はお前に懸かっておる。

頼んだぞ、道兼」


思わぬ期待の言葉に道兼は、

目を輝かせて


「はは〜っ!」


と、再び頭を下げる。


この一件が露見すれば

兼家どころか一族が

危ういのも事実だが、

誰よりも父に認められたい

息子の心さえも、

利用する兼家の恐ろしさが

そこにはあった…



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ひたすら飄々としている

道長なのだが、


「物事のあらましが見えている」


とかつて兼家からも

評されていたように、

意外と鋭いものを持っている。


知らぬふうを装いつつ、

兼家がなぜ悩んでいて、

何を怒っているのかも

本当は見えている。


「民の暮らしなぞ知らんでよい」


という兼家は今で言う

大物政治家のようなものである。


確かに人の上に立つ人が、

あまりに下の者にばかり

同情して気を使っていたら

大胆な政治はできない。


よく


「庶民派」


をウリにする政治家もいるが、

本当に庶民すぎては、

国家の運営などできないのと同じ。


尊大な兼家が全て間違っている、

ということはないのだが

道長のように若い者まで

民を差別していたら

大人になったときに

正しい政治ができない

可能性がある。


兼家も道長のことは、

少なくとも利用するように

汚れ役をさせている道兼とは違って

本当に可愛がっているようにも

感じられるのだが、

もしかしたらこの老獪な兼家とて

若い頃は道長のようだったのかも

しれない…


ということは、

道長が兼家のようになっていく、

という可能性もあるのが

この物語の先の読めなさだ。


道長はどこか達観しているから

あまり焦ることがなく、

検非違使に捕まろうが、

父から叱られようが

大きな意味ではどうせ

大事にはならないことを

どこかでわかっている。


その道長が唯一焦ったのは、

自分の代わりに百舌彦が

処分されそうになったこと。


これは姉の詮子に頼んで

必死に止めようとしている。


その優しさが道長の魅力だろう。


ちなみに同じように

優しい詮子ですら民のことは

差別している。


まぁ、自分をネタにしたあんな

下劣な散楽が行われているのは

知らないかもしれないが、

詮子のような弟思いの人でも

民とは一線を引いている。


民も詮子のことなど

知らずにからかい、

嫌ってすらいる。


それがこの時代なのだろう。



道長…三郎のことを

貴族、それも自分よりも

上の立場だとは、

まひろも知らない。


そんなまひろに対して

太郎ですら


「姉の好きな三郎は

貴族じゃないと

釣り合いが取れない」


ことを気にしている。


そういう時代なのだ、

ということを理解して

観ていくべき部分だろう。


それでもまひろのために、

三郎捜しに奔走する太郎は

とても良い弟だ。



男子3人が集まって、

宿直をしながら女の話に

花を咲かせているのは、

まさに年頃の男の子、

といった感じで面白かった。


実は道長、公任、斉信の3人は

皆、同じ頃に生まれている。


道長と公任が966年、

斉信が967年である。


道長の父は右大臣、

公任の父は関白、

斉信は大納言…


とくに劇中では右大臣の兼家と、

関白の頼忠との権力争いが

今の帝を取り巻く問題に

なっているのだが、

父らの争いとは関係なく

息子たちはこうして

仲良くやっている、

という描写が良かった。


もしかしたら彼らの父たちも

若い頃はそうだったのかもしれない…


道長に関しては、

公任も斉信も奥手というか

恋にもあまり興味がなさそうな

ところをからかいながらも…


「こいつがいるとホッとする」


という評価を公任がしているし、

褒めてないだろ、と言いつつ

斉信も道長のことを気にいっている。


こうした周囲の評価が、

後に道長が最高権力者となる

後押しとなるのか、それとも…


公任などは非常にイケメンで

歌をくれた女性のことを


「歌は良いが顔がまずい」


「文をかわやに落とした」


などとイケメンにしか

許されないような

ひどいことも言っているが

道長とは違ったタイプの

正直者なのだろう。


斉信のほうはイケメンで

自信家でありつつ、

どこか抜けている、

という感じ。


この3人の友情が大人になるにつれ

どう変わるのかにも注目したい。


なんだか男子校のノリだったが、

男の会話なんてあんなもんで

子供じみているが、

あれが楽しいのだ。


後半にはまひろも


「女子校」


のような場に参加するのだが

あっちのほうがよほど難しい世界だ…