鬼滅の刃21巻まで読んだ | NobunagAのブログ

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ややネタバレ。












つらい、あまりにつらい。

劇場版でも鬼は有利な条件で
戦っている、
ということを炭治郎が
叫んでいたけれど、
そのとおりだ。

鬼はいくら斬っても、
斬ったそばから再生し
よほどの致命傷を与えないと
倒すことができない。

その能力だけでいえば
強力な上弦の鬼だけでなく
下弦の鬼どころか
その辺の雑魚鬼であっても
人間よりはよほど強靭な
生命力を持っていて
戦いの能力に恵まれてる。

一方、人間はいくら
実力がある柱であったとしても
あくまで人間である。

中にはほとんど人間を
超えてるだろw
とツッコミたくなる
身体能力の奴らもいるけど
やっぱり人間なのだ。

腕を斬られたら再生しないし、
腹を刺されたら終わりだし、
胴を真っ二つにされて
生きられるわけがない。

この作品における鬼というのは
あまりに不条理であるし、
考えてみたら天災みたいなもので
それに抗おうとしたって
人間にできることは
たかが知れている。

それでも一矢報いるために
戦っている、
その姿には本当に心打たれる。

そしてその報いた一矢でさえも、
本当にたかが一矢で
終わってしまったりするし、
その一矢のために
ものすごい努力を重ねて
登りつめた剣士たちが
命を落としていくことが
とても切なくなる。

だけどその一矢を無駄に
しないために、
仲間たちがまた命を
散らしながら戦う。

鬼のほうにも悲しい過去があって、
誰だってひとつ間違えれば、
そうなってしまう可能性はあり、
そんな人の弱さにつけ込んで
鬼に変えていく無惨という
奴は本当に卑怯だなと思う。

全てにおいて不条理である。

炭治郎にしても、
何か悪いことをしたわけでも
ないにも関わらず、
ほとんどの家族を失い、
妹まで鬼にされている。

人間はこれを諦めるか、
あるいは鬼殺隊の剣士になって
復讐のために立ち向かうか
しか選択肢はなく、
だけど先に述べたように
あくまで鬼側に
圧倒的に有利な条件下で
戦うしかないし、
その多くは殺されて終わる。

それどころか
鬼を葬れるような力を持つ
大きな威力の技を
行使するだけでも
人間は身体の一部を失ったり、
寿命を減らすことになったりする。

強い剣士ほど短命になり、
鬼に殺されなくても
鬼と戦ってきた代償として
寿命が早く尽きて死ぬ。

あぁ、本当に不条理。

全ては鬼がいるからであるし、
鬼を作り出す無惨が
存在しているからだ。

無惨の性格というのは
ただの小物でしかない。

唯一、自分を死ぬ寸前まで
追い詰めた剣士に対しては
絶対勝てないと悟り、
その剣士が寿命で死ぬまで
隠れ続けて復讐すらしなかった。

狡猾ではあるが卑怯で、
器が小さく自分よりも
明らかに弱いものだけを
標的にしている。

そんな存在に素晴らしい
剣士たちの命が次々と
奪われていくのを見るのは
とてもつらくなるのだが…

これをアニメで映像化したら、
またすごく感動できるものに
なるのだろうな。

勘違いしてはいけないのは
キャラクターを殺すことで
インパクトや感動を与えるような
安易な手法とは違う、
という点だ。

死に様じゃなくて
その生き様に胸を打たれる。

結果が不条理な死、
なのであって
過程にある生が鮮烈なんだ。


つらい経験をしたら、
誰かを同じ目にあわせてはいけない、
そういう人を生まないよう
守りたい。

炭治郎だけではなく、
キャラクターの多くは
そのために命を張っている。

炭治郎の優しさがわかりやすく
際立っているけれど、
実際はほとんどの
キャラクターたちが
そんな優しさを持ってる。

描かれている内容は
とてもハードではあるけど
作品のテーマは
優しさと絆なんだろう。

この物語を考えた作者は
すごく繊細で、
優しいんだろうね。