ガノタ(ガンダムヲタ)の俺だが、
好きな作品というと、
色々ある。
わりとほとんどのファンは
「ファーストがすき!」
なのだろうし、
そもそも
「ファーストしか見ていない!」
という人も多いのだろう。
確かにファーストは原点であり
今見ても充分面白い。
だから何の異存もないのだが
かといって平成以降の
シリーズをまったく
知らないというのは、
良い作品もあるのに
もったいないなぁと思う。
ガンダムSEEDなんかは
ファーストに近い
面白さを持っていて、
ライトファンを獲得した
なかなか良い作品だった。
もっとも手放しで
褒められるほどの
名作かというと、
それは疑問が残るのだが
今回はさておき…
紛れもなく面白いのは
ガンダム00(ダブルオー)
である。
この作品の主人公陣営は、
テロリストである。
いや、そう断言してしまうと
気が引ける面もあるのだが、
彼らの目的は
「戦争をやってるところに
突然、武力介入して
絶対に太刀打ちできない
圧倒的な戦力で両方を叩き
無理やり戦争を止めさせる」
である。
つまり圧倒的武力による
恐怖によって、
言うことを聞かせるのだから
どんな理想があっても、
やってることがテロなのは
間違いない。
彼らの操るガンダムは
何世代も前から
この時のために極秘に
開発された機体。
非常に高い技術で
作られていて、
通常兵器に比べて
恐ろしい殲滅力を持つ。
物語の舞台は西暦2300年頃で
モビルスーツなんかも
ぼちぼち運用し始めている、
という設定なのだが
残念ながら地球陣営の
モビルスーツなんてのは
かろうじてエッチラオッチラと
動ける程度の代物。
そんな連中がチマチマと
戦争やってるところに
強力なガンダムで乗り込み、
壊滅させて降参させるのが
主人公たちのやり方だ。
スライム同士が必死に
戦っているところに、
レベル99の勇者がきて
両方ぶちのめすような
ものである。
しかしそれは本当に
正義だろうか?
戦争を止めるために、
戦争を仕掛けるわけだから。
そのせいで必ず
死ぬ者も出る。
当然ながらヤラれたほうは
怨恨を持つだろうし、
結託して立ち向かって
くるだろう。
だいたい突然、
何も訳がわからぬまま
とんでもない戦力で
殲滅に来るのだから
やられたほうは
たまらない。
やがて地球陣営側も、
お互い争うことを止める代わりに
主人公たちを倒すために、
ガンダムに匹敵する
モビルスーツを開発して、
だんだん主人公たちは
追い詰められていく。
おまけに組織内でも
裏切る者が出てきて、
実行部隊の彼らは
孤立し始める。
そんな話である。
主人公の刹那・F・セイエイの
キャラ設定が良い。
刹那、というのは
日本的な響きだが組織での
コードネームである。
本名はソラン・イブラヒム。
名前からもわかるように
中東出身の浅黒い肌を持った少年。
主人公が中東出身、
というのも珍しいが
中東といえばやはり
我々の世界でも
テロや紛争がたえない
地域でもある。
彼もまた幼い頃に
戦火に巻き込まれているのだが、
いわゆる戦争屋の傭兵に
洗脳されたことによって、
神の為に死ぬことが
正義であると思い、
自分の親も手にかけて
しまっている。
しかし実際の戦争に駆り出され
ただ駒にされて
無残に殺されていくだけだと
知って絶望していたとき、
一機のガンダムが現れ、
味方、敵陣営もろとも
あっという間に破壊し
去っていくところに
遭遇する。
この日から彼にとって
ガンダムが神になる。
彼はガンダムになりたいと願い、
ガンダムを使って戦争を
止めることが正義だと信じ、
ガンダムのパイロット、
すなわち
ガンダムマイスターに選ばれ
仲間と共に戦い始める。
まぁ、それも矛盾ではある。
実際にストーリーの中で
彼らの行いによって
さらに戦火は広がるし
最終的には幼い彼を
(結果的に)救ってくれた
ガンダムとも、
戦うことになる。
なかなか考えさせられる作品だ。
勧善懲悪にならないところが
素晴らしい。
主題歌 Ash like snow の
歌詞もとても良い。
想いは 寂寞の夜空に
舞い上がり 砕けた
この世界が 形を変えるたびに
守りたいものを
壊してしまっていたんだ
守りたいものを守るために
武器を手にとるはずが、
守りたいものを壊してしまう。
戦争とはそういうもので、
そんな矛盾に向き合った作品。
劇場版ではガンダム初の
宇宙からくる脅威との
戦いになっていく。
と言っても宇宙人ではなく、
あくまで金属でできた
宇宙生命体であるのが
チープでなくて良い。
こいつらは一体化することで
意志の疎通を図るのだが、
一体化されると人間は
死んでしまうのだよ…
文化が違うから仕方ないのだが、
それが戦いの発端となる。
最後に刹那はこいつらを
武力で消し去るのではなく、
対話することによって
戦争を止める道を選ぶ。
そのあたりが刹那の
人間としての成長が
感じられるラストに
なっている。
なお、主人公のライバル(一方的?)
としてシャア的な存在、
グラハム・エーカーが
非常に良い!!
彼の打倒ガンダムへの執念
たるや凄まじい。
もはや怒りを超越し、
愛なのである!
だって実際に
この思いは愛だ!!!と
本人も言っているw
とにかくスペシャルな
パイロットなのだが、
序盤は乗ってる機体が
ショボイせいで、
ちっとも勝てないのだが
終盤になるとガンダムに
匹敵するモビルスーツを
駆るようになるので
ガンダム戦の見応えがすごい。
第二部では仮面の人、
ミスターブシドー(w)として
活躍する。
そして最終回、
劇場版では宇宙からくる
脅威に対するために
ついに仲間になるのだが、
特攻をかけ戦死してしまう…
嗚呼、グラハムさん…!!
と思いきやその後を
描いた設定によると、
実は生き延びていて
刹那のあとの
ガンダムマイスターとして
刹那が使っていた
エクシアのパイロットに
なってるというw
愛が報われたなグラハム!!
そんなグラハムさんの
かっこよさ?も含めて
必見の作品である。

