介護施設での事故死 | NobunagAのブログ

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■介護施設での事故死■

介護施設での事故死が
年間1500人という
記事を読みました。

非常に多いなという
印象は受けたのですが…

なにぶんこのデータが
一体何をもって
事故死とカウントしたのか
全然不明なので、
参考にできるものか
よくわかりません。

この数字だけを見ると
介護施設は怖いところ、
事故が起きるところと
感じてしまうと思いますが…

一例としてうちの施設での
過去15年ほどの事故死数を
書いてみますと…

0人です。

そう、ゼロですよ。

ただ、事故は起きますし、
それが死につながる
リスクは非常に高いです。

リスクが高いことを
理解しながら、
介護していますので
なんとか0人で
抑えています。

でも事故は起きますよ。

これはなぜかというと、
やはり一人で介護している
時間が長いこともありますし、
入居している方の
ほとんどが認知症で
家庭では介護できない
レベルの方々なので。

それをとくに大変な
夕方、夜間ほど
一人で対応するので
例えばある方の徘徊に
対応している間に、
別の方が徘徊して転倒する。

これはもう防ぎようは
ほとんどありません。

あるいはある方の
オムツ交換をしている間に
別の方が転倒している。

これもやはりほとんど
防げません。

死につながらないのは
運が良かったという
だけなのかもしれませんし、
常にリスクは高い仕事だと
思っています。

僕が残念に思うのは
こういう数字が
一人歩きすることで
介護施設が極端に
危険なところだと思われたり、
スタッフがサボっているから
事故死が起きていると
思われてしまう可能性が
あるということです。

少なくとも事故については、
施設にいても自宅にいても、
人間である以上は、
必ず介護者の予想を越える
出来事が起きてしまって
それが事故につながることは
どうしてもあります。

その意味では、
介護施設で1500人なら
むしろ自宅での事故死は
もっと多いのではないかと
思うんですが、
その比較するデータが
記載されてないので
比べようがないです。

今日も99歳の方が
入居されましたが…

リスクは高いと思います。

その年齢で慣れてない場所に
泊まるわけですから。

夜、トイレに何回起きるか、
それによっても
変わってきますが
なにせやってみないと
わかりません。

高齢者は環境が変わると
行動も変わるので。

まして認知症もあると
本当にほとんどが
ぶっつけ本番です。

毎回ドキドキします。

事故が起こらないとは
断言はできませんし、
これまでが事故死ゼロでも
未来のことはわかりません。

でも介護スタッフは
そういう中で、
できる限りのことは
やっていると自分は
信じています。

そして信じてもらえないと
つらい仕事です。