正当な要求こそ支え | NobunagAのブログ

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■正当な要求こそ支え■

日記のほうにかなり
愚痴ってしまいましたが、
自分にとっても
支えになる利用者さんも
存在してます。

最近入った方ですが、
その方は前の施設からは
いつも寝たきりで、
要求ばかり多いみたいな
情報をもらってました。

確かに要求は多い。

だから苦手なスタッフも
いるとは思うんだけど。

それら要求の全てが、
とても正当なものです。

今日の気分はこうだから、
こんな服が着たい。

自分でやりたいから
少し時間かかっても
見守っていてほしい。

できないところだけ
手伝ってほしい。

これはおかしな要求ではない。

人間としてごくごく普通。

ましてや

「自分でやりたいから
時間かかっても
見守っていてほしい」

これこそが、
自立支援、介護保険の
理念に沿った、
正当なサービスの利用です。

しかもそんな感じで
うちの施設に来てから
少しずつ自分ですることを
増やしているので

「こんなことができるように
なりました!うれしい」

「ここに来て良かった!」

そんな感想が聞かれますし、
できないことを
やってあげたときにも必ず

「忙しいのに悪いね、
ありがとう」

と素直に感謝してくれます。

「なぜ私のことを
一番にやらないのか!」

「私が呼んだらすぐ来るのが
アンタたちの仕事だろう!」

などと言う人とは
まったく違います。

自分でやりたいけれど、
なかなかうまくできない。

練習したいから、
なるべくそれに付き合って
もらえたらありがたい。

そういう意志を持っている人を
ただの要求が多くて
何もできないと決めつけ、
寝たきりみたいにしてしまう、
そんな施設よりは、
できるだけ寄り添って
サポートしてあげらるようで
ありたいです。

確かに手がかかるというか、
時間はかかる人だけれど、
自分はそのために
この仕事をしています。

だからこの人のお世話に
時間がかかって、
ただのワガママな人が
待たされるのは
仕方ないことです。

優先順位は、
ちゃんと介護保険を
利用している方にあります。

どんなに手がかかっても、
要求が多くても、
それが正当な理由であれば
いくらでもお手伝いするし
やりがいがあります。

今は本当にこの人に
救われています。

「ここに来て良かった」

と言ってくれていること。

自分が管理者として
施設を任されている以上は、
そういう人にこそ
居心地の良い場所を
作ってあげたい。

自分にしかできなければ
なんとか倒れるまでは
それをしてあげたい。

今の自分を支えるのは
その思いだけです…