■ケイスケホンダ■
感動ムードの日本と違い、
ベルギー戦の戦犯として
川島と本田の名前が
とくに海外メディアでは
よく報じられている。
川島が不安定だったのは
一次リーグからの話だが、
本田の場合には、
相手によるカウンターの
きっかけを作った
最後のコーナーキックが
問題とされている。
残り時間を考えたときに
カウンターを食らわないよう
普通はショートコーナーを
選択して、
そのまま延長に突入させるのが
スタンダードな戦術。
しかし本田は高いボールを蹴り、
相手キーパーのクルトワに
難なくキャッチングされ、
そこからのカウンターが
ロスタイムの失点に
つながった。
クルトワのキーパースキルの
高さを考えても、
確かに安易なボールだった。
その直前の本田のフリーキックを
見事に読まれ防がれているのを
見てもわかる通り、
並のキーパーではないから
よほど難しいコースに上げないと
しっかり捕られてしまう。
あの瞬間、
ベルギーの選手たちが
一斉に走り出して
10秒ほどでゴールに
繋げたことを見ても
彼らがカウンターのチャンスを
初めから伺っていたのは
事実であろうし、
まんまとハマってしまった。
これは確かに言い訳ができない。
しかし、である。
あのコーナーキックの瞬間。
日本人の多くが
「最後に決めてくれ!」
と願ったはずだ。
「延長になってほしい」
と考えた人は少ないだろう。
善戦していたとはいえ、
実力的にはベルギーのほうが
上であるわけだし、
体力差を考えても
延長に突入したら、
負けてしまうという
確率のほうが高かったはず。
仮に延長を凌ぎきっても
川島の不安定さを
考えたときには、
PK戦も苦しい。
ギリギリのなか、
誰もが90分の決着を
望んでいたと思う。
だからこそ、
本田はショートコーナーを
選択しなかった。
本田には1戦目の
コーナーキックで
大迫のゴールを
アシストしたときの
良いイメージもあったろう。
何よりあの、
ケイスケホンダなんですよ。
試合の終盤も終盤、
ここで決めるべき男、
ヒーローになれる瞬間!!
そういう場面において、
本田がショートコーナーを
選択するはずがないです。
「俺なら出来る!
この場面こそ決められる!」
これは確かに彼のエゴではあるが
なんだかんだ批判をしても、
日本人の多くは
「本田ならやってくれるかも」
という期待を抱いたし、
そう思えるだけの
実力も実績もある選手なんです。
活躍したいという本田の願い、
最後に決めてほしい、
上手にアシストしてほしいという
サポーターの願い。
それがあのコーナーキックに
つながったわけです。
それはもう責められるような
ものではないと思う。
エゴの強さこそが、
本田の強さ。
結果にコミットする男、
プロフェッショナル
ケイスケホンダ。
本田を使うということは、
当然ながらああいうことも
あり得るわけで…
それでも彼は今回も
アシストもゴールも
ちゃんと決めてるんです。
最後に大きなミスはしたが…
もうこれが本田だと
言うほかはない。
本田の良さも弱点も
そこに同時に存在してる。
だけど考えてみれば
やはり彼はスペシャルな
プレーヤーではあったと思うよ。
香川の代役ではなく、
もちろん香川も、
柴崎にしても本田の代わりは
できなかった。
本田はあくまでも
本田としてチームの中にあった。
川島だってそうなんだけど
彼自身も悩んで、
2戦目のあとには
西野監督に相談に
行ったそうです。
みんなに迷惑になると、
自身を責めていただろう。
それでもお前でいくぞ、
お前を信じているぞと
監督が期待をして、
最後までピッチに立たせた。
であればべつに、
川島だけのせいじゃない。
誰にだってうまくいかないとき、
調子が良くないときはあり、
ましてやワールドカップという
限られた人間にしか
立てない舞台での出来事。
彼の苦しみというのは、
同じ立場に立った人しか
わからないんだと思う。
そもそもそういう人は
日本には川口と楢崎くらいしか
いないし…
戦犯などというものを
仕立て上げて個人を
攻撃してもなんにもならないよ。
善戦はした。
結果は負けた。
欠けてるものがあるとすれば
それは少しずつ
全員にあるのだろうし、
試合運びのプランだとか
見直すべき部分も
またいくつもあるんだろう。
少なくとも自分は
これまで本田と中田を
比べるような見方を
してきたことを反省してる。
本田は本田としての功績を
しっかり残した。
ビッグマウスだし
エゴも強いけれど、
悪い選手ではないことは
再認識しました。
戦犯などではない。
これからの活躍に
期待してます。