■介護士になるメリット■
介護の世界に入って
15年以上経ちます。
当時から
「給料も少なく大変な仕事」
とは言われていましたが、
あれから時が経ち、
国の言い分としては
「待遇を良くしてきた」
とのことなのですが、
実際に現場にいると
別に何も変わってません。
変わったことといえば
その頃に比べて、
介護のマイナスイメージの
ほうが世間に広まって
介護士になろうとする人自体が
減りました。
また、他の業種のほうが
景気が良くなったことにより
介護を辞める人も増えました。
一方で利用者はというと
権利意識が強い世代が増えて
ワガママな人も増えたし、
認知症云々は抜きに
単純に性格に問題があって
他人と生活するための
我慢ができない人は
圧倒的に増えています。
また、自由が推奨され出し
自分らしく生きる、
という人生を送ってきた
結果として、
身寄りがないという
状況にある人も多数います。
家族がいる人でも
遠方に住んでいて
普段関わることが
ほとんどできない家庭も
増えました。
それは仕方ないとしても
「自分の親であろうと
嫌いなのでみたくない」
とハッキリ言う人すら
けっこういます。
好きとか嫌いとかは
関係ないと思います、
それでみなくていいなら
我々も嫌いな人は
みたくないです…
まぁそんなわけで
介護を取り巻く環境は
良くなるどころか
悪化の一途。
つぶれる施設が増える中で
うちはまだそうならずに
踏みとどまっているのが
救いでしょうか…
自分も最近は体調が
あまり良くないので
そんなに無理もしたくない
のですが、
昨日は13時間ほど夜勤して
今日もまた明けなのに
夜勤入り…
自分の休日などは
ほとんどが夜勤明けなので
旅行すらできません。
それどころか、
たまの休みに少し
遠出してみようとか、
外で飯食おうだとか
そんな気力すらない。
寝ない利用者さんは
昨日も相変わらず一晩中
恐ろしいくらいに
騒ぎまくってました。
ベッド柵や壁を
ガンガンガンガン。
「他の人に迷惑ですよ、
なぜ叩いてるんですか」
と聞いても
「眠れなくて暇だから
やってる!!
他の奴のことなんて知るか!」
とのこと。
眠れないというのが
原因ならば睡眠剤を
飲ませれば、と
誰だって思うでしょうが
この人は薬が全然効かないし、
薬のおかげで多少なり
眠くなっても、
その
「眠い自分」
と戦い始めるので
まったくダメ…
しかしその利用者さんも
病院に入院中は、
一切騒がないのです。
ホームが家の代わりだから
安心して騒ぐのかは
わからないですが…
普通、自宅でも夜は
家族に迷惑だから
騒がないものですw
介護施設だから、
騒いでいいと思っている。
この認識こそが
介護士を苦しめています。
病院は他の患者さんや
看護師さん、
お医者さんに怒られるから
騒がない。
介護施設のボケた他の利用者や
たかが施設の介護職員に
怒られる筋合いはない、
アンタたちは黙って
私の言う通りにしていろ、
嫌なら辞めてしまえ。
基本、そんな感じ。
だから何人も辞めますw
これに耐えろというのは
拷問に近いものがあり、
僕なんかは修行のひとつと
思うようにしてるけど
真面目に考えてみれば
お医者さんや看護師さんのように
我々だって一生懸命、
人を助けているのに
なぜそんなに罵倒されるのか
意味がわかりませんよw
介護士の地位は、
どうすれば向上するのか…
べつに偉くなりたいとか、
必要以上に感謝されたいと
思うわけではありません。
頭がいい人しか
お医者さんになれないけど
介護士はバカでもなれるw
まぁ、なるだけはなれる、
という話であって
バカではそのうち
通用はしないのですが…
少なくとも敷居が
低い職業である以上は
そんなに尊い存在には
なれないとは思います。
が、普通でいいのです。
ごく普通に職業として
胸を張れること、
この仕事をしていて
こんなにメリットがあると
他人に薦められるような
ものにしないといけない。
今はどう贔屓目に見ても、
利用者さんからふりかかる
あらゆる火の粉への
対応力がついて、
単純に我慢強くなる、
というメンタル的な
修行程度のメリットしか
ありません…
自分の子供にさせたい
仕事だとは思えない。
すごく悲しいことですが。
毎年、中学生への
認知症の授業をさせて
もらっていますが、
介護の仕事が
必要であることを
もっと世の中の人に
理解してもらわないと
いけません。
理解せぬまま老人になり、
理解してないから
介護士を攻撃して
どんどん数を減らして
自らの首を締める…
こんな繰り返しを
ずっとやっていて
とても歯がゆいです。