◆家族のあり方を審判しない◆
施設で働いていると、
どうしても家族のことにまで目がいきがちです。
当然のことながら緊急時などには、
家族の協力が必要ですし、
お互いのことをよく知らねば連携もできません。
そういうプラスの意味では、
あくまで専門職としての意見を述べさせていただくこともあるし、
ケアマネとして時には言いにくいことや、
本人の言葉をそのまま伝えさせていただくこともあります。
でも気をつけなくてはいけないのは、
あくまで第三者としての意見や、
専門職としてのひとつの見解を述べることが
その時必要だからしているということであって、
家族の選択を一方的に責めるようなことが
あってはならないということです。
家族が間違えるのは当たり前。
介護に関してはプロではないのだから。
もちろんこういう仕事なので、
たくさんのケースを見ている関係上、
「こうしたらいいのに」
と思うことはよくあります。
だからこそアドバイスくらいはさせていただきます。
でも決めるのは家族。
面会に来る、来ないなんてのもそうですが…。
普通は来たほうがいいです。
親や配偶者ですからね。
でもそれはあくまで一般常識の話であって、
認知症によりそんな常識では計り知れないほどの
ダメージを負った家族に対して、
強制することはできません。
だからあくまでアドバイスくらいしかしません。
我々はいろんな人を見すぎている。
そして利用者の近くにいすぎている。
だからついつい、
こうするのがベストだの、
家族はこうあるべきだだのと、
善意に基づいた言葉で時に家族を傷つけてしまう。
我々は家族の代わりではないのに。
世の中にはいろんな人がいて、
いろんな家族のあり方があって、
まずはそれを受け容れて、
そのうえでベターなかたちを提案する。
それがケアマネ、ひいては全介護職員が持つべき
意識ではないでしょうか。