暴力 | NobunagAのブログ

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◆暴力◆
 
認知症の方のお世話をさせていただいていて、
もっとも大変なのが暴力行為への対応です。
 
あまり自慢できるようなことじゃないですが、
これまでにも何人かそういう症状の方のお世話をしてきました。
 
ネットなんかを見ていても、
暴力行為に対してどう対処すべきか悩んでいる家族や、
介護スタッフの悲鳴をよく目にします。
 
でも残念ながらネットで相談しても明確な回答なんか、
ほとんど得られないんですよね。
 
たいていは
 
「怒るのには理由があるはずだから、
それを探ったらどうか」
 
「暴力行為がある人でも施設にいられるように、
検討すべきだ」
 
くらいの回答しかされません。
 
でも現実問題としては、
正直言って「検討」なんかしてる場合じゃないのがほとんど。
 
怒ること自体には、
理由があるというのは当然その通りなんですが、
理由がわかったからといってその理由となることを
完全になくすことができない場合もほとんどです。
 
毎度感じるんですが
病気だから暴力をふるっていいということは、
あってはならないと思います。
 
もちろん、病気ですよ。
 
本人はその衝動をおさえられないのもわかります。
 
好きでやってるわけじゃないのもわかります。
 
だけどある暴力を振るう方が
 
「自分では覚えてないのに、
それは罪になるんですか?」
 
と言うのを聞いたことがあって、
非常に残念な気持ちになったことがあります。
 
刑事責任が問えるか、
裁判になったらどうかという意味でいえば、
罪ではないのでしょう。
 
しかしされた側は傷ついていることも事実なのです。
 
グループホームで利用者に包丁を向けられたり、
毎日のように攻撃の対象にされて
それがショックで辞めてしまった方もいると聞きます。
 
利用者さんは病気なのでもちろん好きでしたわけじゃない、
罪にも問われません。
罪に問いたいとも思いません。
悪いのは病気です。
 
それでもお年寄りが好きで、
なんとか困っている人の役に立ちたいと、
一生懸命がんばった人のほうが辞めていく現実があります。
たぶん表に出ないだけで、
この業界にはそんなことがいっぱいあります。
 
俺の担当しているケースでも、
市の職員さんたちも巻き込んで「検討」なんかひたすらやっている間に、
結局俺も含めてスタッフが怪我を負ってしまったことがあります。
 
さいわいスタッフはそれでもがんばってくれて、
今でも一緒に仕事をしていますが、
やはりそのことは「いい思い出」とは言えないし、
きっと心の傷はずっと残っているんだろうなと思います。
 
これまで暴力行為を理由に退居をさせたことは、
自分が担当したケースでは一度もありません。
 
しかしいつかそういう判断をしなきゃいけないときも、
あるのかもしれません。
 
一人のために多くの人が犠牲になるのは、
やはりおかしいのではないかと感じます。
 
こんな俺は介護職には向いてないのかもしれません。
 
認知症ケアの基本は相手の状態を受け容れることです。
 
俺にもっとスキルがあれば、
もっともっとたくさんの人、
利用者もスタッフも笑顔にできるんでしょうが、
現実はとても厳しいです。