◆高齢者の皆さんに言いたいこと◆
まさかこのようなブログを高齢者はほとんど見ないとは思いますが…、
皆さんが年を取ったときにどうかちょっとでも思い出してくださいw
介護保険法の第四条にこんなことが書かれてます。
国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、
加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、
要介護状態となった場合においても、
進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、
その有する能力の維持向上に努めるものとする。
介護保険を利用する以上は、
お金を払ってるからといって何でもヘルパーさんにやってもらいたいという態度は
認めてませんよ~ってことです。
また
「要介護状態となった場合においても(中略)~能力の維持向上に努めるものとする」
というように厳しいようですが努力することも義務付けられています。
「もう年を取って何もできなくなってるんだから、
やってくれたっていいじゃん」
という考えもダメってことです。
要介護5の方にはいくらなんでも無理なんじゃ…とも思いますがw
でも原点というか考え方の基本は能力向上を目指さねばならないということです。
何も通所リハビリなどのリハビリ系のサービスに限らず、
デイサービスだって特養だってグループホームだって、
介護保険を使ってサービスを受けるからには、
利用者にも守らなければならない事柄が定められているわけです。
グループホームで仕事していると、
本当~にさっぱり自分で何もしない方も大勢いるのですが、
こんなことでいいんだろうかと悩みます。
もちろん、認知症が進みすぎて何もできないから仕方ないでしょと言われるかもしれないけれど、
どこまで本当にできなくて、何が本当はできるのかよくわかりません。
たとえばお風呂に入る前にはまったく自分で服を脱がないのに、
夜中にはなぜか巡視に行くと真っ裸になってベッドに寝ているとかっておかしくないですか?
理解度はともかく能力的にはその動作はできるってことです。
冷たいようですが俺は利用者さんによく
「自分のことは自分でしてくださ~い」
と声をかけてます。
中には「やってあげなきゃかわいそうじゃん」というスタッフもいますが、
我々は何でも屋さんじゃないし家族の代わりでもないのです。
そして何もできない赤ちゃんのお世話をしてるわけじゃありません。
むしろ専門職としてはその人が本当は何ができるのか見極めて、
その部分は低下しないように自分でするように促す義務があるはずです。
スタッフも、高齢者自身もそのあたりはよく理解しないと、
それこそ介護してる側が心身ともに疲れ果ててしまいますよ。