よく考えると、ずっと見ていた風景だった。
俺が手料理を作って、ふと居間を見ると寝転げながらテレビを見て、ケータイをいじくりまわしてる。
実は、大好きな風景。
もう見られないだな。
こんなシーンはこれからたくさんあるんだろうな。
あいつと行っていない所なんてほとんどない。
川越も池袋も、待ち合わせを何回もした朝霞台もお茶の水も…津田沼も船橋も。
全部忘れて、越えていかないといかんのね。
こんなに好きなまま別れるなんて今までないから、ただ怖い。
茜がいない生活、これからの人生。
帰ってきてよ…あーちゃん…。