原石の中のインクルージョン(内包物)を観察するのでしょう。
かなりお詳しい方とお見受けします。
もちろん、ルーペは持参しなくても、一言お声をかけてくだされば、ルーペはご用意してあります。
水晶やその他の原石の中のインクルージョンを観察していただくには、欠かせないアイテムですから。
ところが、一般のお客様は、まず、ルーペの使い方をご存知ない方が多くいらっしゃいます。
まあ、宝石を観察するにしても、そこまで見るのは、本当に高額な品物を購入するときだけかもしれません。
ショッピングセンターに並んでいるような天然石には、ルーペなんて、必要ないのかもしれないなあ。
強いて言うなら、年配の方々は、目のお悪い方が多いので、新聞を読むようなルーペを使うに留まるのでしょうか。
実際、一般的な天然石のビーズの場合、特に産出量が多く、比較的安価なものなどは、ルーペはそんなに必要ではありません。
透明度がないものなどは特に、観察するほどのものがあるわけでもありませんから。
なので私も、それほど重要視していなかったのですが・・・。
去年あたりになりますが、社長がどこかからルーペを手に入れてきました。
もちろん、今までだってルーペくらいあったわけですが、今回のはすごい。
観察するためのライトはもちろん、紫外線ライトまでついている。
すご~いっ!ヽ(゚◇゚ )ノ
あまりに嬉しくなって、暇さえあれば、手当たり次第観察して遊んでいたのでした。
そんな中、社長が小さな水晶玉を、まとめて仕入れてきました。
いやいや、今までだって水晶玉くらい沢山ありました。
単純に、在庫の補充程度のつもりだったんでしょう。
社長は、水晶玉がなくなると、落ち着かないみたいですから^^;

ええ、ええ、わかっています。
写真撮りが下手なのもそうですけど、この水晶玉たちだって、決して透明度の高い綺麗なものではありません。
それでも、この写真で見るよりは、実物の方が綺麗なんですけどねえ・・・^^;
(どんだけ写真撮りが下手なんだって話ですが・・・^^;)
ま、それはともかく、ルーペという、とても面白いおもちゃを手に入れた私は、とにかくありとあらゆるものを観察する癖がつきまして・・・。
もちろん、この水晶玉たちも、その格好のターゲットとなりました。
暇さえあれば、くるくる水晶玉を回しながら、観察してみる・・・・・・・
・・・・・・ん??
・・・気泡が見える・・・ような気がする・・・。
本来、水晶玉には気泡なんてものは存在せず、水晶かガラスか見分ける1つの方法として定着しています。
結晶で産出する水晶には気泡はなく、練って混ぜて作られるガラスには、気泡が入り込んでいます。
その気泡はほとんどの場合円形ではなく、練られているため楕円形になっています。
ちなみにこれは、琥珀などにも言えることのようで、人工的に作られたものは練って作られているので、中の気泡が楕円形になるようです。
ただし、気泡が入っているからといって、必ずしも人工とは限りませんので、ご注意ください。
本物の琥珀にだって、気泡が入っているものは、沢山あります。
水晶玉の中に気泡・・・。
じゃあ、この水晶玉は偽物なの??
いやいや、それは早計すぎるというもの。
これはあくまでも、沢山ある中の一つの方法というだけのお話です。
他にも見分け方は沢山あります。
温度、硬さ、屈折率、波動・・・・・。
(気になる方は、過去のブログを参照してみてください)
そうやって見た場合、これは明らかに水晶です。
では、気泡とは・・・?
① 気泡入り水晶
ごく稀にですが、インクルージョンとして気泡が内包されている水晶があるようです。
過去に、とある石屋で見かけたことがありますが、随分以前の話であり、今はもう売り切れたのかなくなってしまっているため、正確なことはわかりません。
ただ、そういうものが、存在はするようです。
② 水入り水晶
以前にも何度かブログでも紹介したと思います。
水晶の中に水(正確には水(H2O)ではないようですが)が内包された水晶のこと。
その液体の中に気泡が入り込み、それが動くことで液体を確認することができます。
今回の場合は、水入り水晶の可能性が高い!!
おおおっ!
大発見だ!!
小さな水晶玉のため、入っている水もごく少量。
じっくりルーペで観察しても、なかなか見つけにくい。
でも・・・・・・
あれ・・?
あれ・・・・・・?
あれ、あれ・・・・・・・?
こっちの水晶玉にもある。
あれ?これにもある・・。
あ、こっちにも・・・・?
なんと、まとめて仕入れた水晶玉のほとんどに、液体インクルージョンが確認できるのです!
すごい!
水入り水晶というものは、1万回に1回という確率で見つかるのだと言いますが、その1回を見つけた時には、そのあたり一帯、水入り水晶なのだといいます。
みつけようとしても見つかりませんが、見つかった時には大量にあるというわけです。
この水晶玉は、その水入り水晶の鉱脈の水晶を使って、作られたものなのでしょう。
すべて・・・とは言いませんが、結構な高確率で入っていました。
そういえば先日、水入り水晶を探しに来た男の子がいたっけ。
見せてあげたらよかったなあ・・・・・。
水入り水晶の鉱脈の中の、水を確認できるものは水入り水晶として出荷され、確認に至らなかったものは、こうやって加工されて出荷されるのでしょうか。
でも、肉眼では確認できなかったとしても、ルーペでは確認できたのです。
すごいぞ、ルーペ!(そこ?)
過去にも、大きな水晶玉の中に液体インクルージョンを確認したことがありますし、随分以前にブログでもご紹介した水晶の観音様の鑑別でも、液体インクルージョンが確認されてましたっけ。
前者は肉眼で確認できたけど、後者は肉眼では確認できなかったっけ。
ちゃんとルーペで見たらわかったのかな・・・?
若さにかまけて、目がいいと自負し、自力でなんとかしようとせずに、こういったアイテムを使うとまた、新しい世界が開けてきます。
特に私の場合、インクルージョン水晶が好きなんだから、ルーペは絶対必需品でしょ?
「社長!ほらこれ!水入り!これも!これも!すごくない?」
「おおっ!すごいね~、いっぱい見つけたね~。
おっ?水なだけに・・・・
いっぱいみず(つ)けたねえ~^^」
・・・・残念・・・社長・・・・・・・・・・・・・(_ _。)