ジレンマ | nobumiさんちのおねえさんの天然石の話

nobumiさんちのおねえさんの天然石の話

水晶やパワーストーンと日常のあれこれ

落ち着かない。

商品を仕入れられない。
いや、仕入れはしている。
定番商品は、欠かすことがないように、常に気を配っている。

そんな話ではない。
仕入れに行けない。
鹿児島にずっと軟禁状態だからか、仕入れに行きたくても行けない。

取引先からは、常に案内を貰うけど、今までのように、移動途中で寄り道しながら仕入れ~・・・なんて、悠長なことはできない。
固定店で販売しているお店は、一体どうしているんだろう?


「こんな石、入荷しましたよ」
そんな話は来ることは来る。
写真をメールで送ってもらったりもする。
でも、石なんて、一体写真で、どれだけのことがわかるというのか。

昔馴染みなこともあって、少々無理を聞いてもらったりもするわけだけど、お互い結局ビジネスだから、引けないところはどうしてもある。

石の色味や感動って、写真じゃちっともわからない。
同じ石を大量に仕入れるなら、それもありだが、「これだ!」と思える商品に、出会えることは、まずない。

「綺麗な天然石、入荷しましたよ」
その綺麗さの基準は、どこにあるのか。
あなたの基準と私の基準は、おそらく違う。
自分の目で見て、金額と照らし合わせて、納得したものじゃないと、仕入れたくない。


私が二の足を踏んでいると、社長が電話やメール1本で、取り寄せてしまう。
安価でお得なものならそれもアリだが、それなりに金額の張るものは、それなりに吟味したい。
申し訳ないけど、私が納得しないものは、売る自信は全くない。

今のご時世、陳列するだけで売れるものなんて、ほとんどない。
ましてや、高額品なんて、素通りされて当たり前。
それでも目を引く強さがあるから、足を止めてくれるんでしょう?


新入荷商品を、特別にピックアップして、送ってもらった。
今までの仕入れで、散々うるさく言ったから、私の好みはわかってくれてると思ったけど、結局、仕入れられるものなんて、ほとんどなかった。

いや、正確には、気になるものが、あるにはあった。
品質と金額には納得がいった。
でも、ほんの些細なことが気になってしまう。

石は、綺麗だからいいというものではないと思う。
石によっては、もちろんそれもあるけど、そうじゃなくて、その石らしさや荒々しさも時には必要で、私の胸を打つ何かが、伝わってこない。

この石は、これだけしかなかったのか?
他にも同じものが、いくつかあったのではないのか?
多分、一番綺麗なのを、送ってくれたんだと思うけど、私がこの石に求めているのは、そんな繊細さではなくて、ダイナミックさだったりするのだけれど。
もしかしたら、そんな石もあったのではないかと思ったりもして。


11月まで、仕事が詰まっている。
取りに帰ろうと思っていた秋服も、結局実家から送ってもらった。

仕入れに行く時間がない。
そしてその、余裕もない。

仕入れに行きたい。
この目で石を確かめたい。
納得のいくものを、仕入れたい。

あちら側に、絶対私を呼んでる石があるのに、行ってあげられないのは、とても悔しい。


この目で石を見つけ出したい。
ジレンマに陥っている。