ついこの間まで、7月にお盆をすることを旧盆だと思い込んでいた私は、人知れず驚いていたわけですが^^;
それくらい、そういったこととは無縁・・・というか興味なく生活してきたのが、私です。
(そんな私がなぜ石屋をやっているかは、私も疑問なのですが)
ここ数年、なぜかこの時期にふと仕事を休み、実家に帰る機会が多くなりました。
なので、ほぼ毎年のように、家族と共にお墓参りに出かけます。
(ちなみに、それまでは7月にお墓参りをするという風習すら、知らなかったという現実があります。どーしよーもねーな・・・^^;)
さて、お墓参りにしても、大切なのはお念珠です。
一般的には数珠と呼ばれるわけですが、それはお経を読んだ数を数えるためのものだから。
数さえ数えられればいいのであれば、その珠はなんでもいいわけで、ガラスだろうがプラスチックだろうが、木でも石でも、極端な話「紙」でもいいのではないかと思うのです。
ま、現実的ではないですけどね^^;
ところが、私がこの数珠を念珠と呼ぶのには理由があります。
念珠とは、「念」を込めたものだから。
念珠も数珠も、同じものを指します。
呼び方に決まりがあるわけではありません。
どちらで呼ぼうと、構いません。
しかし私は石屋です。
石には念を込めるものです。
なので私は、あえてこれをお念珠と呼びます。
そもそも昔の人は、願い事などの念を込めたお念珠を懐に入れて、お守りとして持ち歩いたとされています。
懐というものがなくなってしまった現在、ブレスレットという形になり、今に至っています。
お念珠の珠の数は、正式なものだと108珠。
人間の煩悩の数と同じ数です。
現在のお念珠のほとんどは略式になり、108を割った数で作られています。
確かに、そもそものお念珠の役割が、お経を唱えた数を数えるために作られたものならば、数が決まっていて当たり前ですよね。
ということは、本来、お経は108回唱えるのが、正式なのでしょうか?
う~ん、よくわからん・・・(-"-;A
ところで、お念珠が、お経を読んだ数を数えるためのものならば、お墓参りでわざわざ使う必要がないのでは?
・・・なんて、宗教的なことには興味のない、罰当たりな私などは、考えてしまうのですが・・・^^;
どうやらそうではないようです。
お念珠をせずにお参りすることは、仏様を素手で鷲掴みしているようなものなのだから、大切な宝具として扱わなければいけないとのお話です。
ちなみに、仏壇などにある、チーンって鳴らすあの「おりん」。
あれも、重要な意味があるのかと思いきや、あれを鳴らすのはただの合図だそうで^^;
シンキングボールみたいに、浄化のパワーがあるのかと思っていましたが、そうではないようです。
な~んだ。
お念珠が、数を数えるためだけではないのは、わかったと思いますが、ではなぜ石で作られているのか?
いや、木とかもあるんですけどね^^;
念珠に使われる珠は、色々なものがありますが、最高なのは菩提樹の実でできているものだそうです。
菩提樹の実はそれだけで強力な力があるとされ、仏教だけではなくヒンドゥー教でも神聖なものとされています。
菩提樹の実についての過去記事はこちら
それでもなおかつ、石で作られるのはなぜ?
菩提樹の実で作ればいいじゃん。
まあでも、それには数に限りもあるだろうし・・・。
また、石にはご存知のとおり、大きなパワーが宿っていると考えられているから、というのもあるのでしょう。
お坊さんが修行をする際、法力を高める為に使用する法具の一つとして、お念珠があるのだとも言われています。
お経を唱えるにしても、精神修行(?)するにしても、お念珠に入っている石の力を借りて、自身のパワーを強めていたんだろうなあ・・・なんて。
そういう時こそ、自然の力、石の力を味方につけるんでしょうね。
あれあれ?
こうやって書いてみると、これってパワーストーンそのものなんじゃない?
自然の力、石の力を味方につけて、自分のパワーを強めていく・・・。
まさしく、パワーストーンそのものじゃん。
昔から、そんな科学的技術が進歩するずっと前から、人間は自然と共に生きてきました。
人も自然の中の生き物ですから、自然と共存することで、自然の力を感じ取り、時にはその力を借りて、そうやって長い歴史を歩んできたのでしょう。
その中で、無意識的に、何かしらの力を感じ取り、念を込め、お守りとして持つ。
これもまた、ごく自然の行動だったのでしょう。
最初は確かに、数を数えるためのものだったのかもしれません。
しかし、その石のパワーを感じ取り、自身のパワーを強め、そして願いが届くようにと、祈りの時には自然と手に持つようになったのではないでしょうか。
社長のご自宅では、法事が行われていたようです。
私も手くらいは合わせに行かなければと思いながらも、結局行けず仕舞でした。
母が私のために、お念珠を用意してくれました。
本当はカット水晶のお念珠が欲しかったのですが、正式ではないのだと言われ、やめたのだそうです。
そういえば、うちで扱うお念珠も、丸珠ばかりでしたっけ。
(なんで正式じゃないのか、誰かご存知の方がいらっしゃったら、教えてください)
今度佐賀に行くときは、このお念珠を持って、手を合わせたいと思います。

