とあるお客様からの質問でした。
タイガーアイのお話は、遥か昔(?)から口を酸っぱくして言い続けていたこともあり、当店の常連さんたちには今更な感があって、あえてブログにも書かず、放置(?)していました。
(いや、もしかしたら、どっかで書いてたかもしれませんが^^;)
今回、こういったお話をいただかなかったら、書こうとも思わなかったかもしれません。
そうじゃなくても、タイガーアイという石は、大変人気の高い石です。
実際、本当に好きかどうかはともかくとして、「金運」「仕事運」を上げてくれる石と言われ、ファーストストーンに選ぶ方も少なくありません。
私もン十年生きてきた中で、生まれて初めて石というものに興味を惹かれたのは、タイガーアイだったような気がします。
(キャラメルみたいで美味しそうだったから^^)
ただ、この石に、青や赤の色があると知ったのは、当然この仕事を始めてから。
そして何故こんなに色があるのかを知ったとき、確かに感動したのです。
ところで今や、タイガーアイという石を知らない人はいません・・・というのは石屋の思い込みで、実は今でもこの石を知らない人って、結構いらっしゃいます。
パワーストーンというものに興味などなく、いや、興味はあっても触れる機会などなく、今に至った方々。
偶然に当店の前を通りかかり、「これも石なの?」なんて言われる方もいらっしゃいます。
「すいません・・・うちは石屋なんで、石しかないんです・・・^^;」
なんて返しをしてしまうのは、私の悪いクセですが・・・。
そういった方でも、水晶や翡翠はご存知で、おそらくダイヤモンドやルビーなどもご存じなのでしょう。
パワーストーンが流行る前は、そういう人がほとんどだったのにね^^
一般的によく知られているタイガーアイという石は、茶色い石です。
虎の目のように見えることから、タイガーアイ(虎目石)となったという話は、このブログを読んでくださってる皆さんは、よくご存知のお話でしょう。
ところが、この石、本来は黒い石だということを、どれだけの方がご存知でしょうか。
当店の常連さんには周知の事実だと思っていますが、一般的な認知率ってどれくらいなんでしょう?
その名は「ホークスアイ」と呼ばれます。
ホークとは鷹のことなので「鷹目石」になるわけですが、鷹の目なんて見たことないから、似てるかどうかなんて私は知りませんけど。
そのホークスアイの中でも特に真っ黒なものを、ブルータイガーアイ、あるいはブラックタイガーアイと呼びます。

そう、これが本来のタイガーアイの姿です。
え?じゃあ私たちが知っているあのタイガーアイは何?
ニセモノ??
・・・なわけないんですけど。
この青い(というか黒い)タイガーアイ、鉄分を含んでいます。
なので、空気に触れると酸化して、黄色く変色していくのです。
石というものは、人類が生まれるずっと昔に誕生しているものなので、ほとんどが酸化している状態なのです。
なので、私たちがよく知っているタイガーアイは、黄色くて当たり前。
それだけ年数が経ったってことなのですから。
10年ほど前は、まだまだこの石の産出量は多くなく、あまり知られることはありませんでした。
なぜなら、空気に触れてないところから採掘しなければならないから。
黄色いタイガーアイは既に空気に触れて変色してしまっています。
それはすなわち、そこに行けば目に見えるところにある・・・ということなのでしょうから。
そこから更に掘り下げて、まだ未開発の場所に行く。
全く空気に触れてないところへ行けば、このブルータイガーアイはあります。
それくらいのこと、10年やそこら前の人だって、よくご存じのハズですが、需要がないため採掘されていなかった・・・というのが現実でしょうね。
ところで、一般的に販売されているホークスアイはこんなに黒くありません。
私たちが「酸化途中」と呼ぶもので、黒と黄色が混ざり合って、なんとなくグリーンがかって見えるものではないでしょうか。
酸化しているところとしていないところが、混ざり合っているのです。
さて、ブルーのタイガーアイが酸化して黄色くなりました。
みなさんがよく知るタイガーアイの完成です。
では、赤いタイガーアイとは・・・?
先述したタイガーアイの中に含まれる鉄分。
やはりこれが変色に関係してきます。
鉄って言ったら、赤く変色することは、日常生活でも時折目にする光景です。
黄色いタイガーアイが高熱に晒された場合。
例えばマグマの近くにあるとかね。
そうすると、鉄分が熱に反応して赤く変色するのです。
この3色が、唯一自然界で作り出されるタイガーアイの色です。
今や巷に、グリーンやブルー、ピンクなどのカラフルなタイガーアイが並べられていますが、それらは自然界で作り出される色ではありません。
タイガーアイに着色を施したものです。
え~?
石に色をつけるなんて嫌だ~。
自然のままじゃないと、天然石と呼べないんじゃないの?
そう思う方もいらっしゃるでしょう。
まあ、考え方はそれぞれです。
私も着色物はあまり好きではありません。
本来の色を美しく見せるための技法なら、昔からよくされてきてはいますが、全く違う色に変えてしまうというのは、何か違うような気がします。
しかも、染めただけではなく、その染料が色落ちしてしまうとなると、お話になりません。
タイガーアイも瑪瑙の一種なんですから、ちゃんと色落ちしない方法で、染色する技術があるはずなんですが・・・。
でもそれって、全く違う色に染色することができないってことなのかも・・・?
まだまだわからないことが多くあります。
更に勉強しないとね^^;
おっと、話が脱線してしまいましたが、レッドタイガーアイには、まだお話の続きがあります。
この石のほとんどは、天然で作られた色ではありません。
だって、高温にさらされて色が変色するんですよ?
そんなところに人間が行けるわけないじゃないですか。
なので、自然界と同じ方法で、人工的に色を出します。
そう、熱処理加工というやつです。
マグマの近くには流石に行けませんが、マグマの近くと同じ温度にすることは、現代の科学技術では難しいことではありません。
そうやって、熱を加えて変色させ、レッドタイガーアイとなるわけです。
というわけで、ブルー、レッド、イエローのタイガーアイの完成(?)です。
石の意味はまた後日。
流石にこの長文には、自分でもドン引きしてしまいますから^^;
ここまでお付き合いくださった方々、ありがとうございます。
大した話でもないのにねえ^^;
ま、質問を頂いたので、書いてみました。
とりあえず、もう寝ます。
おやすみなさい・・・・・・・・・・・・・
