石の名前って覚えられますか | nobumiさんちのおねえさんの天然石の話

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水晶やパワーストーンと日常のあれこれ

当店でお買い物をされた方の中には、石の名前を書いて欲しいと言われる方がいらっしゃいます。

確かに、現在流通している石の数は果てしなく、私たちでも全てを覚えきることはできません。
なぜだか不思議と、新しい石がどんどん出てきて、なかなか対応できません。
当然、現在出版されているパワーストーンブックにだって、載っていない石も多く、仕入れの際の情報収集は欠かせません。

私たちだってそうなのだから、一般の方々が、石の名前を覚えるのは、大変な話です。
特に、カタカナの長い名前は、日本人には難しいのです。

ラブラドライトをラブラドールと呼んでみたり(え?犬の名前?)
ラピスラズリをラズベリーと呼んでみたり(なんだか、美味しそう♪)

ご希望のお客様には、手書きではありますが、石の名前と簡単な意味を書いて、お渡しすることもよくあります。
その内、カードを作ってお渡ししたいなどと考えてはいますが、なかなか実行できないでいます。

当店のアレンジブレスは、私の気まぐれで作成されることも珍しくないので、なかなか対応できず、ご迷惑をおかけしています。


さて、先日、お客様からお電話をいただきました。
ブレスレットのゴムが切れたので、交換してもらいたいとのお話でした。

大きなアクアマリンのブレスレットと、大きな琥珀のブレスレット。
2年ほど前に、ご購入くださったのだそうです。
「そうですか、ありがとうございます」

とは言ったものの、大きなアクアマリンのブレスレットも、大きな琥珀のブレスレットも、販売した記憶がありません。
もちろん、アクアマリンも琥珀も、取り扱ってはいますが、お話しを聞くと、かなりの大玉な様子。
直径14mm~16mmくらいでしょうか。
そんなの、販売以前に、取り扱った記憶すらありません。

どこか別のお店でお買い上げになられたものを、勘違いなさってるのでしょうか。

それでも、私に直接ご連絡くださったということは、私の名刺をお持ちの方に限られますから、当然、当店でお買い物もしていただいているのでしょう。
ゴム交換くらい、いくらでもできるのだから、いくらでもご来店下さい。
それくらいのサービスは、させていただきます。

さて、その際に、お客様が妙なことをおっしゃいました。
「切れた時に、玉が1つなくなったから、代わりになんか黒い石を入れてくれないか?」

黒い石?

ご存知の方も多いと思いますが、アクアマリンとは水色の石です。
琥珀はどちらかというと、茶色っぽい石です。
もちろん、変種や珍しい色のものなどもありますが、黒い石?
1つだけ別の石を入れて、アクセントにしたいのでしょうか。

私はお休みを頂いていたため、社長にその旨を報告。
社長、後は宜しくお願いします!ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ


その後、社長から聞かされた報告は、思いがけないものでした。

アクアマリンと聞いていた石は、トルマリネイテッド・クォーツ。
トルマリンの針状結晶が内包されていて、一般にブラックルチルと勘違いされる石でした。
アクアマリンとトルマリン・・・・。
似ているといえば、似てるか・・・・。

琥珀と聞いていた石は、ペトリファイド・ウッド。
木の化石で、珪化木や木化石ともいいます。
ちなみに、琥珀とは木の樹液の化石。
化石つながりでしょうか・・・・・。


石の名前は確かに難しく、なかなか覚えることができません。
聞いた名前の断片的な記憶から、知ってる名前と同化させてしまっていても、不思議なことではありません。

私たちは、石を取り扱っているので、石の名前など知っていて当然ですが、お客様はそうではありません。
もちろん、お買い上げいただいた際には、石の名前だけではなく、どういった石なのか、意味はどうなのか、など、出来うる限りの情報を、お客様にお話します。
もしかすると今回は、その「予備情報」が記憶に残り、勘違いを引き起こしたのかもしれません。

気に入って惹かれて、手に入れた石の名前を、ずっと勘違いさせてしまっていたことに、深く反省させられた出来事でした。



話はそれますが、以前TVで、ある大物芸人が、引退する前に話していたことが、ひどく印象に残っています。

ある3ツ星レストランで、普段フランス料理など食べ慣れていない友人と食事をした際、友人が料理にかかっているソースを食べながら
「この汁、旨いなあ」
と言ったら、そこの支配人(?)が
「その汁はですね・・・」
と、料理の説明をされたのだそうです。

フランス料理にとって、ソースは命でしょう。
そのソースを「汁」と呼ばれたにもかかわらず、否定することなく説明を続けた支配人(?)を褒めていました。
お客様を傷つけることなく、気持ちよく過ごしていただくためには、ソースの呼び方なんて、どうだっていいんです。
少々マナーを知らなくても、嫌な顔1つせず、気持ちよく楽しく過ごしていただく。
接客の基本だと思いました。


さて、石の場合はどうでしょう。
当店で石の呼び方が少々違っていたからって、私は全く気になりません。
ラブラドールだろうが、ラズベリーだろうが、構わないと思っています。
でも、当店以外の場所では・・・・?

ラブラドールやラズベリーくらいなら、なんとなく言いたいことはわかるのですが、トルマリンをアクアマリンと呼ぶのは、流石に違うように思います。
肉を魚だと言っているようなものでしょう。

お客様に、石の名前をしっかりと伝えきれてなかったことに、反省しました。
やっぱり、カードを作成して、お渡しするべきだったのです。
せめて、手書きでも紙に書いてあげればよかった。
そうすれば、今回のような勘違いは、防げたでしょうか・・・・・?


まだまだ当店は未熟なままです。
お客様から色々教わって、成長して行かなくてはいけませんね。