人間性って大事 | nobumiさんちのおねえさんの天然石の話

nobumiさんちのおねえさんの天然石の話

水晶やパワーストーンと日常のあれこれ

高知で出店すると、毎回必ずご来店くださる方がいらっしゃいます。

社長となぜか仲が良く、時折、大した用事があるわけでもないけれど、電話をかけてきて、最近の状況などを聞いてこられます。

特にご住所を伺ってるわけでもないので、DMなどは送りませんが、ご自身でちゃんと調べてご来店されます。


初めての出会いは、数年前にクリスタルチューナーを販売させていただいた時でしょうか。
クリスタルチューナーとは、日本語でいうと、音叉。
ギターなどのチューニングに使うのも「音叉」ですが、これは、その約9オクターブ高い音を出すもので、「天使界の入口に行ける音」という風に言われています。

パワーストーン界では、石や空間の浄化に使われるもので、その他にも、自身のパワーを高めるときや、瞑想状態に入るときなどに、使用されます。

また、治療にも使われているので、お医者さんでもよくご存知の方がいらっしゃると思います。
私は治療にはあまり詳しくないのでよくわかりませんが、時々来店されるお医者の先生が、説明してくださったことがあります。

そのお客様のお母様が、以前に音叉治療を受けたことがあるらしく、驚く程痛みがなくなったということで、そのチューナーに大変関心を寄せてられました。
その方のご希望で、治療用の音叉も、取り寄せたことがあります。


それ以来、毎回顔を出してくださいます。
健康に効果があると思えるものは、とりあえずなんでも試し、自身でもかなり勉強されているようです。
私たちは、その方から様々なことを学ばせていただいています。

私のことも、とても可愛がって下さり、明らかに大げさと思えるようなお褒めの言葉をいただいたりもするのですが、その言葉にイヤミはなく、ありがたく受け取っています。
其の辺はやはり、年の功でしょうか?


ところで、私は常々、不思議に思っていることがあります。
その人生の大先輩とも言えるお客様が、どうしてそんなにうちの社長と連絡を取りたがり、私を可愛がってくださるのか?
(私の場合は、お客様から見れば一応若い女性なので、そういう意味もあるのかもしれませんが)


うちの社長と言えば、ご存知の方はわかると思いますが、とにかく天然。
何を言ってるのかわからない時もあれば、図体の大きな子供のような時もあります。
接客しているのをとなりで聞いていて、
「このお客様、よくこの話に耳を傾けるな~?」
というくらい、何を言ってるのかわからない時も、しばしば。
一生懸命社長の話を聞いている、お客様を不憫に思うことすらあります。

かと思えば、確信を付くような、鋭いことを言ったりするので、こちらもハッとなりますが、本人は何気なく発した言葉だったりするので、意外とつかみどころがありません。
(しかも、5秒後には、自分の言った言葉を覚えてなかったりするので、手に負えません・・)

とにかく記憶力が悪く、何度も私を怒らせますが、本人は、怒られたことすら忘れるので、幸せなものです。

でもそれは、実は意識的にやってるのかとも思ったりするので、侮れないのも事実。
本人に聞いてみると、「わざとやったに決まってるじゃん」みたいなことを言い出すので、私もどう対処していいのか、わかりません。

長い付き合いの私がそう思うのだから、ほかの人はもっと大変だろうと思うのですが、何故か周りから可愛がられる存在でもあります。


今日、たまたまお客様とお話をする機会があり、雑談していたら、不意にこんなことを言い出しました。
「あの社長はね、絶対に嘘を言わない。
他の、接客の上手な販売マンは、饒舌で言葉巧みだ。
その上手い言葉で上手に物を買わすのだけど、長続きしないよ。
お客さんってのは、人を見ているものだ。
この人は、嘘の言える人かな?
騙してないかな?騙されてないかな?
この人の言うことは、本当に信用できるかな?
そう思いながら話を聞くものだ。
あんたんとこの社長は、嘘の言える人じゃない。
そんなもん、見てたらわかる。
決して上手な話はしないけど、一生懸命さが見えてくる。
自分に不利になることも、ポロっと喋ってしまうこともあるけれど、
それが、人柄が出るってもんだよ。
この人なら大丈夫やろう。
そう思って、人が寄ってくるんだよ。」


確かに、うちの社長は、決して言葉が上手いほうではありません。
日本で生まれ育っているのに、未だに中国人だと思われたりしてます。
それくらい、何故か日本語が、下手。

物を販売するからには、当然儲けを取らなきゃいけないのに、ポロっと原価を言ってしまうこともあります。
私からすれば、本当に困った社長なのです。


今日も、ブレスレットをお買い上げいただいたお客様に、替えゴムをサービスするに当たって、当店のチラシ入りの袋に入れるように、社長に進言しました。

チラシとは、当然、広告媒体であり、今回お買い上げいただいたお客様が、また次回もご来店くださるように、袋の中に挿入しておくものです。
実際、そのチラシを取っておいて、後日ご注文くださる方は、結構いらっしゃいます。
また、そうでなくても、HPアドレスが書いてあるので、HPにアクセスしてくださって、近くでの出店の際にご来店くださったりする方も、少なくありません。
宣伝方法の少ない私たちにとって、実は一番効果的な宣伝方法でもあります。

なので、社長。
ブレスレットをお買い上げくださったお客様に、
「替えゴム、この中に入れておきますね。
いや、うちのチラシが入ってるんですけど、また何かあったら連絡下さいってことで・・・」
(言わんでいいし!!)

なんともバカ正直なことか。
そんなチラシは、普通のお客様は要らないのですよ。
ゴミになるだけだし。

私ならこう言います。
「これは、当店の連絡先が記してあります。
もし、万が一、ゴムが切れたり、石が割れたりした場合、こちらにご連絡くだされば、一定期間であれば無償で受け付けます。
また、当店でご購入いただいたブレスレットに関しては、ゴムの交換は、半永久的に無料で交換いたします。
このチラシは、当店でご購入いただいた証明にもなりますので、なくさないように、お財布にでも入れてお持ちくださいね。」

100%お持ち帰り下さいます。


でもね、確かに私のは、言葉がうまいと思います。
同じことを言っているのに、違う印象を与えるでしょう。
でも、お客様にとって、お得だと思える情報を強調して言っているに過ぎません。
本来の目的は、次回ご来店いただくことですから・・・。

社長は、言葉が下手で足りないくらいなので、上手な言い回しができないのかもしれません。
初めてご来店されたお客様は、「なんだこいつ」と思うかもしれません。
でも、そこが、「嘘がつけなく、信用がおける」ことにも、つながるのかもしれません。

バカ正直な社長なので、長く喋れば、必ずボロが出ます。
一生懸命、自分に有利な方に持っていこうとしているのだろうけど、言葉巧みな「お客様」に丸め込まれてしまいます。
大きな会社の営業マンなら、一番最初にリストラの候補に上がるでしょう。

でも、そこが「いい」と、その方はおっしゃるのです。

人がいいので、わざと丸め込まれてしまっているのだとか。
(ホントかなあ?)
もしかしたら、そういう「フリ」をしているのかもしれない。
(それも怪しい・・・)
どちらであっても、それがこの社長の人柄であり、人間性で、それを嫌がる人はいないんだとか。
(それは、一理あるかも)
だから、時々、社長の意見を聞きたくなり、電話するのだとおっしゃってました。


そういえば、父の会社(中古車販売業)のやり手営業マンは、どこがそんなにいいのか、皆目わからない、「普通の人」でした。
でも、お客様は声を揃えて、その営業マンを指名してくるのだとか。


接客や販売技術、商品力、宣伝、集客。
ビジネスをするに当たって、必要なことは山のようにあるけれど、それを続けるに当たって、「人間性」ほど大切なものはないんじゃないかと、今更ながらに思いました。
そして、その「人間性」、身に付けようと思って簡単に身につくスキルではないですね。

明日から、少し社長に優しくしてみよう・・・・。