Three Year Diary
【3年日記】
11月11日、100歳を迎えたグループホームの利用者さん。Kさん。
「字を忘れないように」と始めた3年日記が、今年の12月で終わります。
「もし買えたら、また新しいのをお願いね」と、静かに頼まれました。
「次は3年じゃなくて、1年でもいいかな」
そうおっしゃっていたけれど、
わたしはまた、3年日記を届けたいと思いました。
この日記は、ただの記録じゃない。
「わたしはね、この日記を書き続けてきたから、頭がこんなにしっかりしてるんだよ」
と笑って話してくれたKさん。
3年間、毎日欠かさず書き続けた姿に、心からの尊敬の念を抱いています。
誰かに見せるためではなく、
ただ「書くこと」が、
自分を守る力になることを
Kさんが教えてくれました。
100歳の方が、3年という時間を"続けた"。
その凛とした覚悟と輝きを、
わたしも未来の自分に引き継いでいきたい。
「書くことは、生きること」
Kさんは、その大切なことを教えてくれたような気がします。
書くことで心を保つ力を知っている人は、
きっといるはず。
それは特別な才能でも、特別な出来事でもなく、
誰にでもできること。
だからこそ、
その一歩をあきらめずに「続ける」人は、
静かに、でも確かな光を放って見えるのだと思います。

