横浜チャーチサイド ストーリーズ -2ページ目

横浜チャーチサイド ストーリーズ

横浜で見たこと、聞いたこと、考えたこと、、、など、など、

 

時計の針は午前3時45分をさしている。

そろそろ東雲が目をさますだろう。

 

このような時は、

一人、

東の空があけるまで、じっと、窓の向こうを眺めていたい。

 

桜が舞い散るように、

幾何かの不安と

神様が与えてくださる未来への期待、

それらが、ことばにならない不思議な平安の渦に巻き込まれて、

吹雪くように迫ってくる。

 

 

 

 

p47

いらだちを閉じ込めないで

 

いらだちを心の奥に押し込み、戸を閉めて笑顔の錠前を掛けても、

いつかはその戸は破れて、仕舞い込んでいたものが飛び出してしまうでしょう。

それは、ゆるしではなく、妥協の戸にすぎなかったからです。

無理に繕う必要はないのです。

 

 

 

p48

相手のため、それとも自分のため?

 

過ちをゆるすのは、今は相手のためであると考えるでしょう。

それから幾日か、時は数年たったときに、

それが自分のためであることに気がつくようになります。

その日、あなたは自分が成長したことに気づくでしょう。

 

 

 

p19

真の勝利者となる

 

それが「ありのままをうけいれること」だと書きました。

たとえそれが自分の失敗であっても、敗北であっても同じことです。

 

スポーツ選手は、いくつもの失敗と敗北のくやしさを糧にして新たな精進に向かいます。

そうして真の勝利者となるのです。

もしも、それができなければ、真の敗北者になってしまうでしょう。

 

 

 

大橋秀夫著「ゆるすということ」から

 

p23

勝利への一歩

 

実は、多くの人が心の中ではゆるしたいと思っています。

でもその最初の一歩を踏み出すために苦しみ戦っています。

しかも時には、その戦いで力をつかい果たし、弱ってしまうことさえあります。

それでも逃げ出すのは、やめましょう。

もしもあなたが、そのための一歩を踏み出すことさえできれば、

それは人生の勝利への一歩であり、

本当に称賛に価することなのです。

 

 

p27

心の解放

 

ゆるすことでプライドを失うことがあるかもしれません。

それでも、相手の心を傷つけるよりは勝った選択をしたのです。

その選択はあなたの人生を豊かにするからです。

プライドを守ったという一時の満足感よりは、

自由の世界に生きるという解放を与えてくれるからです。

 

ダビデ王が契約の箱の前で裸になって喜び踊ったとき、

王のプライドなんか彼の眼中になかったのです。

しかし、妻はそれを非難しました。

(その妻の非難の内容は)王としての、それも立場にすぎないプライドを守るためでした。

 

 

 

 

p30

自我という家

 

何時しか知らぬ間に自我の家に住みついているものがおります。

・・・不安、怖れ、嘆き、悲しみ、怒り、後悔、失望などです。

でも考えてみると、これらは賢明で敬虔な心の中には生きていられないので、

その家に逃げ込んで来たのです。

あなたがかくまう必要はありません。

敬虔な家の門守である知恵に命じて、

侵入を拒否しましょう。

 

 

p31

「当然です」でも・・・

 

あなたが悪いのでもありません。

間違っているのでもありません。

ですから憤るのも当然なのです。

でももしも、その荒波にまかせてしまったなら、その波がついには、

あなた自身を破滅の底に巻き込んでしまう事になるかもしれないのです。

あるいは、心に刺さった棘をずっと引きずっていかなければならないのです。

本当に意味でゆるすということは、「当然」というハードルを下に見て、

それを越えているものです。

 

 

p33

耐え抜く力を

 

傷ついた心が「仕返しをしたい」と叫んでいます。

「でなければ、わたしの心は張り裂けそうなのです。」と。

でもそうすることで報復の連鎖が始まります。

一度ころがりだすと、どうしても止められないのがそれです。

ゆるすという態度は、巨大な水圧に耐えて下流の町や村を守るダムのようではないでしょうか。

 

神はあなたと共にいて、耐える力をくださると約束しています。

人々が感嘆の声をあげてダムを見上げるように、

あなたも神の偉大な力にきっと驚かれることでしょう。

 

 

大橋秀夫著「ゆるすということ」から