p47
いらだちを閉じ込めないで
いらだちを心の奥に押し込み、戸を閉めて笑顔の錠前を掛けても、
いつかはその戸は破れて、仕舞い込んでいたものが飛び出してしまうでしょう。
それは、ゆるしではなく、妥協の戸にすぎなかったからです。
無理に繕う必要はないのです。
p48
相手のため、それとも自分のため?
過ちをゆるすのは、今は相手のためであると考えるでしょう。
それから幾日か、時は数年たったときに、
それが自分のためであることに気がつくようになります。
その日、あなたは自分が成長したことに気づくでしょう。
p19
真の勝利者となる
それが「ありのままをうけいれること」だと書きました。
たとえそれが自分の失敗であっても、敗北であっても同じことです。
スポーツ選手は、いくつもの失敗と敗北のくやしさを糧にして新たな精進に向かいます。
そうして真の勝利者となるのです。
もしも、それができなければ、真の敗北者になってしまうでしょう。
大橋秀夫著「ゆるすということ」から