ヴィクトール・フランクルを訪ねてみました。 | 横浜チャーチサイド ストーリーズ

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生きるとは、問われていること、答えること、――自分自身の人生に責任をもつことである。ですから、生はいまや、与えられたものではなく、課せられたものであるように思われます。生きることはいつでも課せられた仕事なのです。このことだけからも、生きることは、困難になればなるほど、意味のあるものになる可能性があるということが明らかです。『それでも人生にイエスと言う』57ページ

 そして、ドイツの叙情詩人・劇作家のヘッベルの言葉を引用しています。「人生はそれ自体がなにかであるのではなく、人生はなにかをする機会である!」苦しいときほど視野や思考は狭くなりがちです。収容所という極限状況の中で見いだされたフランクルの思想は、それを突破するような力強いメッセージを持っているといえるでしょう。

 本書ではさらに病気を扱った「Ⅱ 病いを超えて」、強制収容所での体験に触れた「Ⅲ 人生にイエスと言う」の章もあり、現代社会においても深く関連するこれらのテーマは、時代を超えて、今もなお私たちの心に響くメッセージにあふれています。