眠れない夜に | 横浜チャーチサイド ストーリーズ

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時計の針は午前2時19分

ついさっきまで、ウトウトしていたけれど、

完全に目が覚めてしまった。

今日はなぜか寝つかれない。

 

思い出すのは、

旧約聖書に出てくる

イスラエル初代王のサウル。

彼は、王に立てられた直ぐの時は、

まことに初々しく、少し内向的とも思えたほどだったけれど、

いつしか、神様に用いられることに慣れて、

主の祭司しかしてはならない事まで、

してしまう。

それだけでなく、心が緩んだのか、

用いられることに慣れてしまったのか、

高ぶっている自分に注意を払うことを怠り、

神様から退けられてしまう。

 

けれど、

サウロがまだ無名だったころ、

彼に王としての油注ぎをした預言者サムエルは、

サウルを惜しみ、いとおしんだ。

なぜか、今、そのサムエルにも似た思いが、

湧いてきて、吹っ切れない夜を過ごしている。

「ああ、サムエルのあの時の気持はこのようだったか、」

と。

 

 

スッカリ目が覚めてしまったので、

ふと、目の前に置かれていた年賀状に目が止まり、

そう言えば、

まだ、お年玉くじも見ていなかったと、

かたずけてしまっていたものも取り出して、

調べ始めた。

 

面白いことには、

150枚ほど来ていた時には、

3枚ほどしかあたりぐじはなく、悔しい思いをしていたが、

50枚ほどなのに、

な、なんと、4枚も当選ハガキがあった。

なんだか、とても、嬉しい。

さっきのいたたまらない思いが消えてゆく。

 

それだけでなく、

懐しさに包まれて、

改めてカードを一枚一枚めくっていると、

ナーント、

友人二人の年賀状の番号が連なっているのに、

気が付いて、笑ってしまった。

そういえば、

この地域だと、同じ郵便局を使っていてもおかしくない。

もしかすると、

同じ時刻に並んで買ったのかもしれないな。

二人が高校時代の学窓であることに気が付いただろうか?

クラスが違っていたから、

わからなかったかもしれない、

気が付いたとしても、

すっかり、おば(あ)さん化した姿に、

ショックを受けるかもしれない。

 

・・・

今日は、大津時代の知り合いが訪ねて来てくれて、

本当に嬉しかった。

神様は、こうして、寂しいはずの私の老後を

ほゞほゞなごみの時を備えてくださっていて、

本当に優しい。

 

神様に、

心からの「ありがとう」

をお届けしたい。