まーーーとにかく、そのキャパでトップをやられると、尻拭いがまぁ大変(T-T)という施設があってね
だから、現場のスタッフが結構よく変わる。
事務連絡が滞る。
書類がなくなる。
大事な連絡が来ない。
同じミスが繰り返される。
etc
外から見てもそうなのだから、中の人間はもっと大変な事くらい、容易に想像がつく。
実際その社長とやり取りをするのは、うちのスタッフなので、私は直接被害を被ることは少ないが(診察予約の日に外泊してて、連絡ないとかはよくある)、うちのスタッフは辟易してる。
今回は、ほんまえーかげんにせーよ?と思ったので、直接言った。言っても治らないだろうとは思うけど、だからといって言わない、という選択肢は私にはない。
きっとまた同じことが繰り返される事は百も承知だけど、私が言わないとスタッフの気持ちが報われない。ので、社長だろうがなんだろうが、言います。
それは、患者さん宅でも同じ。
自分より先に娘が死に行く時。本人が生きるということにとても希望を持っていたし、良くなると思ってたからこそ、その親もそこに希望を乗せていた。娘の死が近いことを認めたくないよね、それは普通の感覚。
今まで医者からどんな説明があったのかはわからない。希望を持つ親に、残酷な現実を伝えづらかったのは想像に容易い。曖昧な説明だったのかも知れないし、何度伝えても、伝わらなかった(認めたくなかった)のかもしれない。
グッと具合が悪くなってきてたから、「もしかしてもう良くなる事はないんでしょうか?」と聞かれた。その日初めてお会いした患者さんの親御さん。まだ顔合わせしてから30分も経ってない。
数秒だけ、躊躇した。
でもね、今言っておかないと、もし今晩お別れだったら、後悔するのが目に見えてるから、言った。
残念だけど、ありません。
むしろもう、お別れは近いです。1ヶ月ないです。
これからお別れまでに起こるであろう状況を説明します。
さすがに重い空気。
辛いけど、現実を見て、残りの日々の接し方を考えてもらいたかった。かける言葉だって変わってくる。
具合が悪くなりだしてからは、早い(特に癌)。
ということを知ってるのと知らないのとではだいぶ違う。だって、数ヶ月前は、それなりに元気だったからね。だから、このままお別れになる、という想像になかなかなれなくて、あれよあれよと言う間にお別れになっちゃう。
年老いた母親に宣告するのは本当に酷だとは思いつつね。もちろん、ちゃんとフォローも入れたし、その理由も話した。初対面で、しんどい宣告をするのはこちらも辛いのよ(T-T)
でも、言わないとね。
最初の社長にしても、患者さん家族にしても、どこまでこちらの伝えたい事が伝わるかは未知だけど。