公園用地はどこから… | 廣田信子のブログ

廣田信子のブログ

マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

江東区の湾岸地区は、タワーマンションがまだまだ建築中で、
オリンピック施設の建築もこれからが本番です。

で、何もなかった地域に、新たに大型タワーマンション建ち、
子育て世代がたくさん入居するのですから、

区内でも有数の子供の割合が多い地域になり、
これからもっともっと増えるわけです。

先日の江東区のオリンピックに向けての都市計画の話の中で、
この地域は、子供の数がどんどん増えると見込まれるのに
公園がないことが課題だと。

で、この地域に暮らす子育て世代も、
公園がほしいと都や区に働きかけているみたいです。
(逆に、新住民が働きかけたので、やっと区が気が付いたという順番なのかな…)

これだけ、大型マンションの開発が目白押しだと、
公園以外にも子育て関連施設が絶対的に不足するのは目に見えています。

どうしても思うのは、
今頃どうしてこういう話になるんだろう。
ということです。

マンション建設が進めば、子育て世帯が大挙して住むようになることは
ずっと前から分かっていたはずで、

なんで、きちんと都市計画に盛り込んでいなかったのか…と。
住民がまだいない(選挙民も議員もいない)ところの都市計画は、
ほんとうにいい加減になんだな…と改めて思います。

結果、民間ディベロッパーのやりたい放題になっていない?と。


その点、手前味噌ですが、
浦安市は、いろいろ課題はあるけど、

人が住んでいないときから都市計画でも、
公園等の確保はしっかりしています。

大型マンションには、提供公園を義務づけていますし、
区画ごとに、自治会館用の土地も確保しています。

ですから、すごく公園が多いです。
私のマンションも一番いい場所は大きな提供公園です。

この公園や自治会館用の土地代金は、
私たちマンション購入者が負担しているのです。

自分たちも、新たな街づくりのために貢献している…
とみんなちょっと自負しています。

そういうことができたのは、
URや公的機関が中心になって開発をしたからだと
改めて思います。

今思うと、いろいろ問題もあるけれど、
公的機関による街づくりはやっぱり意味があるな~と。

自分たちも街づくりの一員という感覚で
みんなマンションを買っていますので、

自分たちの敷地は自分たちだけが使うものという概念は薄く、
自分たち団地も街の一部だという意識が強いです。

団地の敷地内は、近隣の人もかなり自由に通行しています。
「どうぞ、安全な近道として自由に使って下さい」と
積極的に言っている団地もあります。

道路に面した敷地は、
歩道がゆったりと広く使えるよう提供していますし、
植栽は、道行く人を楽しませるように植えられています。

その植栽管理にかかる費用は、
木の成長とともに非常に大きい額になっていますが、
マンションで負担しています。

自分たちの敷地を公園に提供するだけでなく、
付近の保育園の子供たちが安全に遊べるよう
遊具の管理にもしっかりお金をかけています。

団地の子供たちは本当に少なくなってしまっていますが…。

そんな街にいるので、湾岸地域の話を聞いて
どうしても思うのです。

マンションを購入した人の責任ではありませんが、
大手ディベロッパーが何棟もマンション建設するなら、
その一部の土地を公園用地として提供してもよかったんじゃないかと。

その分、1戸の分譲価格は高くなったかもしれませんが…。

民間ディベロッパーは、商業施設併設は好きだけど、
ほんと公園はつくらないな~。

で、商業施設もどんどん新しいものができるので、
競争が激しくてたいへん。

既存の市街地では土地が確保できなくて難しいことが、
こういう広い埋立地では可能なのに…
なんでこういうずさんな都市計画するかな~と。


で、今子育て中の人たちは、
子供たちが遊べる公園が欲しいと当然思っているでしょうが、

その公園に子供たちの姿が見える期間は本当に短いんです。
あっという間に子供たちは成長してしまいます。

誰も遊ばなくなった公園をどれだけ見てきたことか…。

でも、公園は子供たちだけのものじゃないので、
どうぜ造るなら大人もゆったりできるレベルの公園がほしいところですが、
そんな用地あるのかな~と。

湾岸地域の街が、20年後どうなっているか見たいな~と思い、
次の瞬間、それまで生きているかな~と自分で突っ込みを!




マンション管理 ブログランキングへ

にほんブログ村 住まいブログ マンション管理へ
にほんブログ村

------------------------------------------------------------------------------

Facebookでもお届けしています!
Facebook