今日はタイ観光の最終日です。
なので、宿泊していたホテル(Loog Choob homestay)の部屋とフロントの写真を撮っておきました。
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トイレとシャワールームは向かい合っていて、シャワールームはガラス戸なので、遮るものは何もありません。
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運河に面したホテルの2階には、「KUMON」のカンバンがかかっています。グーグルマップでバンコク市内を表示しておいて、Loog Choob homestay で検索すれば、ストリートビューで確認できます。
 
【トゥクトゥクでファランポーン駅へ】
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今日は、深夜0:45のフライトで日本へ帰るので、最初にトゥクトゥク(100B)でファランポーン駅の南西角にある荷物預所へリュックサックを預けに行きます。預け料金は重量に依りますが60B(210円)でした。
ファランポーン駅からはタクシー(150B)でワット・プラケオに行きましたが、日本でも普通に体験できる冷房の効いたタクシーより、直に風を感じることができるトゥクトゥクの方が、圧倒的にバンコクを体感できます。
 
ワット・プラケオ王宮】 入場料:500B
異なった様式の塔が並び立つこの場所は、バンコク観光の中心です。
しかし、ワット・プラケオと王宮の境界がどこなのか、よく分かりません。
入場料は、外国人の場合、500B(1800円)です。
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日本人が敷地内に入って驚くのは、おそらく色彩的な印象だと思います。
でも、近年は、それ以上に中国人観光客の音声的圧力かもしれません。
暑さと、色彩の洪水と、建物形状の多様さと、中国人の言語的・音量的・数的圧力に圧倒されて茫然としていた日本人家族旅行者の様子が、今回は最も印象的でした。
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ワット・プラケオは、玉仏寺ともエメラルド寺ともいわれますが、それは30cmほどのエメラルドの仏様が祀られているからです。宝石でこのサイズはスゴイのでしょう。翡翠のように見えますが、エメラルドと翡翠は化学的には違うもののようです。
この建物内は撮影禁止ですが、外からズームでこのような写真が撮れました。
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ここには、いろんなタイプの門番らしき像がいくつもあります。イメージ 9
鬼のような顔、象のような顔、ガルーダのようなもの、西洋人のようなもの、中国の武将のようなもの、狛犬のようなもの、鶏(鳳凰?)のようなもの、等々、何でもありです。バンコク(万国)王朝の寺院だからなのでしょう。
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王宮を取り囲む建物の内壁には、漫画チックな面白い絵がワンサカ描かれています。
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建物の外壁をまじかで見てみると、それほど繊細に作られているのではないことがわかります。でも、まあ、最終的には、異なった様式、異なった形状で、豪華な色彩の建築物を称賛しておくのが一番無難なのかもしれません。
 
王宮の北の端から入って、南の端に出れば、道路を挟んで南側にワット・ポーがあります。ただ、この季節のバンコクは、太陽が真上なので、方向が分からりずらく難儀しますから、地図を持ってゆくのがベストでしょう。
 
【ワット・ポー(臥仏寺)】 入場料:100B
敷地に入ってすぐに、メインの建物内に入るようになっています。
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一番先に目にするのが、横たわっている仏様の顔ですね。
たくさんの太い柱が立っているので、全体的な写真を撮るのに適した場所は、人混みになっています。写真撮影の順番待ちを無視するのはたいてい中国人です。
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建物の一番奥、四角くて完璧な偏平足の足の裏のところで裏に回って、ドリアンみたいな頭の後ろのところから建物の外に出ます。
タイには、横たわった仏像が至る所にありますが、ここが最大なのだと思います。
ワット・ポーには、この臥仏以外にも、見るべきところはあります。イメージ 12
ここは、ワット・プラケオより緑が多く、ややくつろげます。
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七匹のトグロを巻い蛇の上に載った仏像も、ワット・ポーの名物のはず。
前回ここに来た時、四角い顔の大男について、ガイドさんは、「体の大きい西洋人が、門番の役割をしていた」 と言っていました。つまり、外国人用心棒。
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鼻息に圧倒されそうです。
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大小にかかわらず塔の周りには、これを下から支えているような男たちの像が必ずあります。
学生たちが、お坊さんの指導で、仏像の絵を描いていました。
 
ワット・ポーの入場券には、ペットボトルのお水1本券が付いていましたが、これとは別に、冷水がでる施設があり、こっちの方が冷えていました。
入った時と同じ出口を出て、西に数分歩けば、チャオプラヤ川を渡る船乗り場に行けます。船の料金は4B。わずか5分ほどのクルーズです。
【ワット・アルン】 入場料:50B
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船上から見えるワット・アルンが一番綺麗かもしれません。
三島由紀夫の小説 『豊饒の海』 第三巻「暁の寺」で描かれていたのがここであることは良く知られています。しかし、貢一にとって学生時代に読んだ『豊饒の海』は、飯沼勲がでてくる第二巻の「奔馬」しか記憶に残っていません。
 
前回来た時も、勿論ここに来ているのですが、こんなに白っぽい寺ではなく、もっと色彩豊かなイメージで記憶していました。しかし当時のアルバムを見ると、やはり今回と同じ色彩でした。「暁の寺」というタイトルが、勝手な色彩イメージにしていたのでしょう。人間の記憶ってあてにならないものです。
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敷地内に入ってしまうと、こんな写真しか撮れません。
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塔の中段から、ワット・ポーの方向を撮ったもので、右は、ワット・アルン内の建物です。
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2001年当時の写真です。右はワット・ポーの臥仏の足の裏。
ワット・アルンの訪問で、バンコクの主だった観光地訪問は終わりました。
 
【空虚感の原因】
建物を輝かせる好天に恵まれたのは幸いでしたが、再訪だからとはいえ、自分自身、内面的な感動がないことの方にややビックリしてしまいました。
前回は、チャンマイ、ピサヌローク、アユタヤ、バンコクを巡りながら、感受しきれなかったものがあるように感じていたのですが、今回アユタヤとバンコクを再訪して、それがあったのかなかったのか? むしろ、なかったのでは・・・と思ってしまいました。建築的な視点でも、スピリチュアルな点でも、「ハリボテ」という感が拭えなかったからかもしれません。
 
【昼食】
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船で対岸に戻り、そこにあったオンボロ食堂で、ピーナッツ味の野菜炒めだけの昼食です。あまりにも暑いと、欲しいのは水分だけなので、食事はこれで充分です。
 
【再び、チャオプラヤ川クルーズ】
サパーン・タクシン行きの船に乗りました。この航路は、バンコクに着いた初日にも乗っているのですが、その時は夕方でした。今回は真昼間です。良く晴れていたので、今回の方が綺麗に見えました。
 
【移動中】
サパーン・タクシン駅から、スカイトレインでタラット・プル(Talat Phlu)駅へゆき、そこから15分程歩いてワット・パークナムという寺院に行きます。
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ワット・パークナムは、ワット・クンチャン(左)から運河(右)を渡ったところにあるのですが、なんと、ここでデジカメの電池が切れてしまいました!
またまた、ドッヒャ~~な事態です。
チャオプラヤ川のクルーズ中に、動画を撮り過ぎてしまったようです。
 
【ワット・パークナム】
この寺院は入場無料で、数多くの仏教関係のコレクションが展示されており、最上階には変った仏間があったのですが、いかんせん写真が撮れませんでした。
バンコクの主要な寺院のハリボテ仕様に比べたら、この寺院の作りは、決してハリボテではありませんでした。かなりのお金をかけて精緻な内装の建物をつくり、精緻な仏像芸術品をコレクションしていました。
この寺院が、寄付によって作られているなら、相当な財閥が傘下にいるはずです。その財閥名を知りたいと思いつつコレクションの数々を観ていました。
 
【バンコクの中心繁華街】
徒歩15分で、タラット・プル(Talat Phlu)駅に戻り、スカイトレインでバンコク最大の繁華街であるサイアム(Siam)へ行きました。
この付近は、バンコクの中心繁華街で、スカイトレインがビルの3階高さを走り、スカイトレイン下の2階の高さに歩行者専用のスカイ歩道が作られていましす。少しでも風通しがあるので、このインフラ計画はかなりの優れモノです。
 
【エラワン祠】
サイアムからスカイ歩道を東に歩いてゆくと、祈りを捧げる人が絶えない 「エラワン祠」 というヒンズー教の神ブラフマーを祀る祠があります。
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お母さんが階段を上り下りするのは大変なので、2階のスカイ歩道上から、お祈りしました。この時、もしやと思い試したら、1枚だけ撮れたのです!
右の写真は、黄色い服を着て祈っている1991年当時のエラワン祠の写真だと思うのですが、バンコクSOGOは、現在、エラワン祠から西に1km程の所にあります。
 
【サイアム周辺の繁華街】
セントラルワールドという複合ビルに入って、家具売り場のソファーに座り、体を休めつつ、顧客の状況を見ていました。バンコクも景気低迷という感じです。数少ないお客が買っているのはトイレットペーパーのようなもので、単に冷房が効いているから通路として利用しているという感じでした。
7階のレストラン街は、日曜だったので、そこそこの人出でしたが、トータルでは経営が厳しいのではないかと思います。だって、メニューの平均的な価格が300B(1000円)程度でしたから、一般的なタイ人では無理です。スカイトレイン下の路上に出ている屋台なら、30B(100円)です。庶民はこれで生活しているのですから。
もう一か所、スカイトレイン、サイアム駅北側のフードコートを歩いてみました。こちらは若者向けの低価格販売でしたが、それでも150B前後でした。
しかし、ここで気になったのはBGMです。パンクロックではないものの、それとさして変わらない悪質波動音楽が流れ続けていたのです。東アジア通貨危機以降、IMFに支配されているタイは、世界支配者の策略に則して、若者たちを馬鹿者たちに変質させ続けているのでしょう。バンコクに住む若者たちが気の毒に思えてきました
 
【美形の欠如】
お母さんと全く同感だったことがあります。美人が少ないのです。日本でちょっと可愛い子がタイに来たら、もう間違いなくモテモテになるでしょう。でもまあ、これはタイに限ったことではありません。香港でも東南アジアでも、同じことを感じている日本人は多いはずです。

【サイアムからドンムアン空港へ】
7時を過ぎたので、サイアムから路線バスでファランポーン駅へ行くことにしました。バスの中で、車掌さんは料金を日本語で伝えてくれましたし、普通のお客さんも 「ここ、あいてる」 と日本語で親切に教えてくれました。バンコクの繁華街周辺では、日本語対応できる人が少なくないのでしょう。
ファランポーン駅で、朝預けた荷物を受け取り、電車でドンムアン空港に向かいました。この間の距離はわずか30km程ですから、日本の電車なら30分でつくはずですが、バンコクでは乗車時間は1時間です。しかも定刻に発車したのですが、到着は17分も遅れました。つまり、30km進むのに1時間17分。
途中の駅で顔を出してホームを見てみたら、リヤカーに積んだ荷物を窓から押し込んでいましたから、この積み込み作業が終わるのを待っていたのでしょう。なんとも悠長な国です。
そして、ドンムアン空港に着いた時もこれと同じことが起こりました。さらに、降りたホームは電車が行ってしまわないと空港に行けない仕様になっていたのです! つまり、乗客は、荷物の積み込みが終わるまで、屋根のないアスファルト打ちっぱなしのホーム上でさんざん待たされ、電車が漸く発車してから、線路を跨いで反対側のホームに行き、そこから、やっとのことで空港へ接続するスロープを登ることができたのです
これが東南アジアで最も先に経済発展していた、バンコクのドンムアン国際空港駅の、昔も今も変わらない実際の姿なのです。フゥ。
 
【ドンムアン国際空港:帰国】
空港では、預けリュックの中に入れておいたドラゴンフルーつとミルクフルーツを食べ、車椅子専用トイレで、洋服を着替えてから、チェックインです。
今時は、どこの空港の搭乗口にも、充電するためのコンセントがあるので、ここでデジカメの充電をしながら、ワールドカップの決勝リーグ、ロシアvsスペイン戦を見ていました。お母さんは椅子の上でおネンネです。
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日付が変わる 0:00 に、登場案内がありました。
立待はお母さんにとって負担なので、一番最後に搭乗してみると、スクートの担当者は、お母さんのためにハッチに一番近い席を割り振ってくれていたようです。これこそ、最高のサービスです。ありがとうございます。
飛行機は、綺麗なバンコクの夜景を後に飛び立ったのでしょうが、深夜便ですからすぐにオネンネするだけです。
オヤスミナサイ。