今回は能登半島と金沢周辺の旅です。
海沿いの景色・庭園・神社などを巡る旅になりました。
出発直前に、インターネットで宿泊する金沢市内のビジネスホテルの予約をしただけで、あとは、大まかな経路だけ頭に描いて、行き当たりばったりの旅です。お母さんに“非日常”を体験してもらうのが目的なので、事前の詳細な計画などどうでもいいのです。お母さんに、「出かけるよ」と声をかけ、「いいから車に乗って」ということで、6月22日の深夜10時に家を出ました
 
【諏訪大社】
家を出て1時間。
日本海方面へ向かう車旅ですから、諏訪大社の前は通り道になります。
旅の安全と日本の安定と繁栄を祈願して出発です。
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諏訪から長野県松本~上高地~岐阜高山~富山を経て、石川県能登半島の付け根付近にある日本海沿岸に向かいました。上高地から高山へ抜けるには、わずか5分で通れる有料の安房トンネルがありますが、時間は十分あるので、あえて30分かけて深夜にヘアピンカーブだらけの峠越えの道を走ってみました。
お母さんは、普段昼間でもウトウト生活ですから、深夜ドライブの間、眠くはならなかったようです。移り変わる夜景をずっと見続けていました。
富山県氷見市のコンビニで初めて休憩したのは4時頃。そこから1時間ほどで目的地の海岸に着きました。雨量がコロコロ変わる天気でしたが、着いた時は凄い豪雨でした。車の屋根を叩く雨音を子守歌に、少しオネンネです。
 
【千里浜海岸】
目覚めたのは8時半。完璧な曇り空でしたが雨は降っていませんでした。
近くにいた若者に聞いたら、四輪駆動車でなくても走れると言っていたので試してみました。確かに問題なく走れました。この地点は、千里浜海岸の北端だったようです。南に向かって走ったら20kmくらい爆走できたようです。
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パノラマ写真だと、まっすぐな海岸が、このように90度に曲がって写ります。
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海岸から車道に出て、準高速仕様の「のと里山街道」に入ろうと思ったのですが、その入り口がなく、周辺の道路をウロウロしていたら気多大社の標識がありました。
 
【気多大社】
「けた」と読みます。能登國一宮でした。
境内に“茅の輪”のある神社って記憶にありません。鹿島神宮にあったかな?
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主祭神は大国主神(大黒様)で、摂社の若宮神社には事代主命(ゑびす様)が祭られていると書かれています。
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初めて参拝した神社なので、わずかばかり奉納させていただくと、赤い葉っぱの封筒に入った“氣” と書かれた毛筆のコピーを2つくださいました。封筒の裏には、- 入らずの森より授かりし氣 - と書かれています。入らずの森とは、この神社の境内にある森のことです。
神道で言うところの「けがれ」とは「氣枯れ」ですから、「氣が枯れ」たら 気多大社 に参拝するのがいいかもしれません。
 
【巌門】
巌門めぐりの遊覧船に乗ってみようと思って行ったのですが、開店休業状態でした。それでも、巌門らしきものが下に見えたので、船乗り場まで行って見ました。
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お母さんは、「アジサイが綺麗だね」とか、「ここの花は変わっているね」とかって言っていました。山の中で生まれ育ったお母さんは、伊豆の海岸沿いを走っている時も、半分以上山側を見ていましたから、ここでも、こんなもんです。まあいいや。
 
【機具岩】
「はたごいわ」と読むようです。
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伊勢・二見ヶ浦のパクリみたいな岩ですが、看板を読むと歴史ある伝説の岩のようです。
綺麗な岩ですが、道路から真下の岩場を見ると、大きなゴミが散乱していて少々興醒めでした。
 
【輪島の朝市】
朝市と言っても開催時間は8時から12時です。ここに着いたのは11時20分でした。僅か40分間ほどでしたが、せっかくなので自分用のお土産を買うことにしました。
海沿いにある公営の無料駐車場に車を止め、お母さんを車椅子に乗せて向かいます。
 
『市姫神社』
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朝市通りに面してこのお社がありました。朝市の繁栄を招く神社ということのようです。
 
『輪島塗』
輪島の朝市ですから、何といってもこれが最初に思い浮かびます。朝市通りに面したこの店舗ですら「12時で閉店する」と聞いて、ちょっとビックリでした。
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ここで輪島塗のお椀を、2つではなく敢えて3つ買いました。1300円の値札が付いていましたが、3割引きだそうです。つまり1個900円程。
そしてお母さんが知っていると言っていた「しば舟」というお菓子も買ってみました。まだお仏壇に供えられています。
 
『干物』
漁港に近い市場ですから生ものを商っている出店はたくさんありましたが、旅の途中なのでそれは買えません。1個400円の干物が並んでいる出店で、「3つで1000円でどうぞ」と言われたので、「ほかに買いたい物がないし、お母さんは好きだから」と思いつつ買ってみました。
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車中で1袋食べてしまいましたので、家のお仏壇にまでたどり着いたのは2袋だけです。
 
『珠洲焼』
朝市通りを往復して戻ってきた頃には、ほとんどの出店がたたまれていました。そんな中、黒い焼き物だけを並べたお店に目が行きました。
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能登半島の東端にある珠洲市名産の『珠洲焼』だそうです。この焼き物の名前、初めて知りました。同じ黒い湯飲みでも色も形も微妙に違っています。釉薬を使わない真っ黒クロスケのこの焼き物が気に入ったので2つ買いました。1つ2500円の値札でしたが、2つで4500円にしてくれました。
 
<その2> へ続く