東京都庭園美術館に隣接する白金台の住宅地。
言わずと知れた超一等地です。カタカナにすればプラチナとも読めますしね。
そんなところでの食事は特別感につながる。
訪れたのは『白金台こばやし』。店の名前だけでも高級感を感じてしまいます。
品のいいカウンター割烹のようだが、さらに特別感を増すかのような仕掛けがある。
入り口の違う個室では、升を使った日本酒タワーやサプライズの映像のサービスまで。
夏になれば線香花火なんかで特別な夜を演出してくれます。
この日はカウンターでご主人の料理をいただきます。
先付は「浮かれとろろ」。つくね芋の中にはうっすら火を通した車海老の存在。
出汁にはった薄い酢の酸味が涼しげで夏らしい。
お椀はご主人の小林氏のスペシャリテである真薯が登場。
伊勢海老の真薯は、山芋をいれないためふわっふわな仕上げ。これはうまい。
蓴菜の茎をそうめんに見立てて、周辺は冬瓜と柚子で香り付け。
そうそう、実はこの日は雲丹の食べ比べを目的とした特別コース。
お造りでは鱧の炙りの上の雲丹を楽しみ、純粋に雲丹3種(函館のムラサキ、利尻のバフン、唐津の赤ウニ)も食べ比べます。
濃厚で甘みが強いバフンが一番のお気に入り。もう日本酒が止まりません。
このバフンを使った手巻き寿司までも登場。
大将の故郷である兵庫県の宍粟市の「宍粟牛」の極上サーロインのたたきと赤シャリを一緒に海苔でまく。
すべての柔らかい食感が口の中で溶けていくようです。
地元の銘柄牛は煮物にも使われる。
低温で火を入れられたクラシタは柔らかくて香りのいい風味が届きます。
夏らしく冷やしあんかけで提供するところに季節を感じ升。
最後の食事は「鱧と夏ごぼうのご飯」
同じく季節感に鱧の旨味がたっぷり注がれています。ついついお代わりしてしまった、、、