フレンズ・オン・アイス、苦労して新横浜に辿り着いた方もいらっしゃったようですね。ご苦労様でした。でも、ステファンと昌磨君のコラボ、素晴らしかったようですね。私も見たいな。アップされるのを待ちます!

 

 

備忘録となっているこの日記です。いってみましょう。

 

 

 

昨日の土曜日。台風が心配だったけれど、主人と一緒に区民センターのプールに行きました。水中ウォーキングをしました。主人のリハビリにもなるようです。昨日は、少しプールが混んでいたので、少し早めに切り上げました。でも、食堂は空いていて、野菜たっぷりのチキンカレーを頂きました。それに、コーヒーとラムネを頂きました。運動の後なので、美味しかったです。帰宅するまで、雨には降られませんでした。ありがたかったです!

 

今日の日曜日。私は美容院に行きました。髪の毛をシャンプーセットして頂きました。その後で、喫茶「風味」に寄ってランチ。久しぶりにビーフシチューセットとアイスレモンティーを頂きました。

 

帰宅してからは、色々な雑務をこなしました。

 

 

 

さて、私は美濃吉昭様が御詩集「よすが」(アオサギ)をお送りくださったので、読みました。

 

ここでは、6篇、ご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

「寿命」

 

    「わが癌も句材の一つ寒うらら*」

 

    この心境には参った 命を考える

   が、心臓には意志がとどかない

    妻は「ああ それは宇宙の神のおぼしめしよ・・・」と云う

    俺は「遠い先祖から受継いだDNAの寿命だろう!」と

 

    或る一瞬たりとも 人体三十七兆の細胞は

たえず、死と生を くり返しながら絶え間なく変わり 

    細胞は少しずつ減り 俺は わずかずつ縮んで

    オドロオドロ ゴースト化

 だが、癌細胞に侵入されても

    我が細胞は強く 喰いチラす

 

しかし、生まれたことも

    死ぬことも 自由にはならん

 

    「臍の緒も保管の金庫 山笑ふ*」

 

  *「雪解」岡本欣也先生の句。

 

「よいしょ、よいしょ!」

 

リュックを かつぐとき・・・・・よいしょ!

椅子から 立上がるとき・・・・・よいしょ!

階段を 上がりきるとき・・・・・よいしょ!

小さな孫も いっしょに・・・・・よいしょ!

 

「よいしょ」は

「良い」掛け声と

「しょ」所の合成

「よいしょ、どっこいしょ」

 

「よい、よい、よい、よい」は合いの手

自らを励まし

健康の つっかえ棒!

よいしょ、よいしょ!

 

「家 は」

 

『家は長持ちするように

 造らなくては・・・・・ 

 人が棲み

 その人流に磨き

 本棚に音楽が流れて』

  馴染みながら・・・

  暖炉から床暖へ

  ステレオからPCへと

  変わりながら・・・

 

『人が増え

 そして出てゆき

 また帰ってきて・・・』

   物が増え

   捨てられ

   また新しく変わり・・・

   集められた好きな物も

   馴染みながら

   気配を漂わせ・・・

   分身ということか

 

   ところで

 

   新しい家に移り

   すべての家具調度を捨て

   新品に入れ替える

   と・・・・・

   よそ者の眼が光っているようで

   記憶も捨てられるんだ

   すると・・・・・

   高齢者は認知症になる

   おそれがあるらしい

 

   *『 』の中はエミリー・ディキンソンの詩。

 

 

「ラガーマン」

 

アマチャリズムに固執する

ワールドカップ・エリス杯に賞金は無い

世界のスポーツの流れに乗り遅れたか

いや

ラグビーは紳士の倶楽部がやる

野蛮なスポーツ

憲章は品位 情熱 結果 規律 尊重

 

 さあー練習試合だ

30歳代ー白色のパンツには

     ボールを渡すな

40歳代ー白色のパンツには

     何でもOK

50歳代ー紺色のパンツには

     ぶち当たれ

60歳代ー赤色のパンツには

     タックルせよ

70歳代ー黄色のパンツには

     少しだけ遠慮して

80歳代ー紫色のパンツには

     走らしておこう

     そのうち立ち止まるよ

90歳代ー金色のパンツには

     さわってはいけない

     どうぞ転ばぬように・・・

     球を拾われたら

     おしまいだ

 

なにが起こるか

わからん

 

そして

勝者と

敗者は

肩を抱き合い

終わる

 

「サバンナ」

 

縞馬の一家は のんびり草を食んで

水辺に河馬の親子が沐浴をしている

ライオンの兄弟は木陰で ぼんやり

 

縞馬の耳は良いが鼻は もうひとつ

河馬は眼が良いが耳は もうひとつ

ライオンは水には弱く 眺めるだけ

  狙いは子供の河馬

だが親の河馬には太刀打ちできない

河馬のタンクはライオンを踏み潰す

 

ーーおとうさん、縞馬は綺麗だね!

ーーなに、ありゃー 気取り屋の迷彩服さ

  形式主義と云うんだ

ーーそうかなあ・・・あの縞、生き生きして

  芸術的に見えるけど

ーーだがな、俺たちは飾らない

  人道主義で、一番強くて優しいんだ

ーーでも、あの立派なタテガミのライオンは?

ーーあれは、浪漫主義と云う寝惚けた奴さ

  毎日十五時間も寝とる

ーーそうかなあー 勇ましく見えるけど

  でも、父さんの話、人間みたいだね

 

夜行性のライオンは眼が色弱

縞馬の一家が

ぼんやり縦縞の木立に見える

陽炎のように・・・

縞馬と河馬とライオン

の 穏やかな ひととき・・・

 

そして

 

はるか地平の彼方に 虹が立つ

ゆっくり近づいてくる 遠い闇と雨

陽が陰り 風向きがかわる

と、修羅場となるのだろう

哀しい記憶の ただよう・・・・・

サバンナ

 

「ポプラ」

 

炎天、燃える橋

   アスファルトに漂う陽炎を割って

   渡らねば!

 

ほら、待っている

   公園の緑の中へ

   青い夏の風

 

   ポプラは笑いつづける

   いつまで生きるのだ?

   おまえ そんなに伸びて・・・

 

   * * *

 

   朝鮮の里

   はてしない 稲田の中

 の、ながい ひとすじの道

 

遥か、先祖が植えたポプラ並木

陰を、つくる 涼の道

風が、わたる 魂の道

 

 

美濃吉昭様、ご恵贈ありがとうございました。

「寿命」 癌細胞に侵入されても 我が細胞は強く 喰いチラす  ガンバレーと声援を送りたくなります。

それにしても本当に、生まれたことも 死ぬことも 自由にはならん ですね。

「よいしょ、よいしょ!」 本当に よいしょ、よいしょ! は自らを励まし 健康の つっかえ棒! ですね。

「家 は」 『』のエミリー・ディキンソンの詩の引用はいいですね。しかし、 すべての家具調度を捨て 新品に入れ替えると

高齢者は認知症になる おそれがあるらしい   肝に銘じます!

「ラガーマン」 この詩、好きです。年齢を超えて闘い、80歳代、90歳代にはいたわりをみせ、勝者と敗者は肩を抱き合い終わる   素敵です!

「サバンナ」形式主義、人道主義、浪漫主義 この喩に笑ってしまいました。風向きが変わると、修羅場になるサバンナなのでしょうが・・。でも、どことなくユーモラスな詩です。

「ポプラ」 ポプラ並木は思い出のある懐かしい風景なのですね。涼の道であり、魂の道なのですね。

 

 

ありがとうございました。ますますのご健筆をお祈り申し上げます!