いよいよ12月に入りましたね。今月は忙しくなりそうなのですが、体調に気をつけて頑張りたいと思います。

 

一昨日の水曜日。お客様はそれほど多くなかったので、お店は主人に任せて、私はクリスマスカード書きに専念しました。何とか書き上げて、郵便局から海外の友人たちに全て送ることができてホッとしました。

 

昨日の木曜日。私はお墓参りに行ってきました。

当店のお客様の入りはボツボツと。豚の角煮が上手なお兄さんも見えました。それから、中国人のお客様も見えました。日本語を全然、話されない方だったので、主人は難儀していました。「日本の古本屋」に登録していた「俗語詞典」「安井曽太郎表紙画集」「三体千字文」「漢語修辞学」「薬草草木治療法」「全唐五代詞」「畳辞訓解」が店頭で売れました。ありがとうございます!私は相場を調べる仕事をしました。主人は本の整理に務めました。

 

 

今日の金曜日。当店のお客様の入りはボツボツと。黒い帽子のお兄さん、豚の角煮が上手なお兄さんも見えました。「日本の古本屋」からは、「政策科学の基礎」「明治文学全集 16」にご注文が入りました。ありがとうございます!私は相場を調べる仕事をしました。主人は本の発送と整理に務めました。

 

 

 

さて私は安積京華様が詩誌「たちばな 43」(たちばな野火の会)をお送りくださったので、目を通しました。

 

ここでは、安積京華様ご自身のお作をご紹介させて頂きたいと思います。

 

「お父さんの口笛」

 

ピープー ピープー

 

遠くから口笛が聞こえてくる

公園からとび出してお父さんを探す

まだ姿は見えない

(どうしてここで遊んでいるのがわかるのだろう)

 

砂場で遊びながらブランコの順番を待つ

近所のお姉さんやお兄さんが次々に乗る

自分の番が来るのは最後

 

金色に照らされた雲が

バラ色に変り

しだいに虹色に輝く

ブランコを漕いで

もっと漕いで

(あの雲にとどけ)

 

ピープ

口笛が突然大きく聞こえた

公園の入口に工場帰りのお父さん

ブランコから降りて

手をつないで帰る

 

 お父さん

 どうして私がここで遊んでいるのが

 わかったの

 

 そりゃ

 わかるさ

 

お父さんは夕焼け空を見上げていた

 

 

「揺れ」

 

書道の稽古に地下鉄で通う

列車の揺れを感じる

止まる寸前 体は進行方向へ傾く

完全に停車すると逆方向へ一瞬揺れ動き

発車時は加速で仰け反る

左右に揺れ始めるのは

速度が一定になってからだ

 

なんだか私の書の勉強に似ている

目標に向かう時 焦って心がつんのめる

止めると後ろめたい

がむしゃらに書いて やっと再スタート

それなのに

軌道にのると回りに気が散り始める

 

列車も人も 似ている

 

 

安積京華様、ご恵贈ありがとうございました。

「お父さんの口笛」 口笛にお父さんの愛情があふれていますね。子供もそんなお父さんに絶大の信頼。

素敵な親子ですね。

 

 

 

 

 

 

 

「揺れ」 列車も人も 似ている  書の勉強を列車の揺れと比較するなんて、面白いですね。

ウン、確かに似ているかもしれませんね。

 

ありがとうございました。ますますのご健筆とご活躍をお祈り申し上げます!