フィギュアスケート、NHK杯も終わりましたね。男子シングルは、優真君、昌磨君のワン・ツーフィニッシュ。グランプリファイナルも頑張ってください。

 

備忘録となっているこの日記です。いってみましょう。

 

 

昨日の土曜日。私は美容院に行きました。髪の毛をシャンプーセットして頂きました。その後で喫茶「風味」に寄ってランチ。ビーフシチュウセットとブレンドコーヒーを頂きました。

 

夜はフィギュアスケートのNHK杯の男子フリーをテレビ観戦しました。壷井君もフリーはしっかりと挽回してきました。優真君の演技も素晴らしかったですが、昌磨君の演技には見入ってしまいました。私はこのプロがとても好きです。ジャンプの判定が厳しくて、逆転優勝はできませんでしたが、優真君との差は僅か。二人とも切磋琢磨する良い仲なので、グランプリファイナル、是非、頑張ってください。

 

 

今日の日曜日。買物に行きました。午後はフィギュアスケートのNHK杯のエキシビションをテレビで見ました。やはり、昌磨君、優真君の演技に見惚れましたが、あとアンバサダーで登場していた宮原知子ちゃんの演技にゾクッとしてしまいました。プロスケーターになって魅せることを知ったのですね。素晴らしいと思ってしまいました。グランプリシリーズの最終戦も終わって、今度はグランプリファイナル、全日本ですね。12月もハラハラドキドキしそうです。昌磨君は表現力重視のシーズンと言っていますが、やはり多少は勝負にもこだわってほしいなあと思います。

 

 

 

さて私は貝塚津音魚様が御詩集「里山ーイノシシのうた」(アオサギ)をお送りくださったので、読みました。

 

表紙には次のようにあります。

 

山風に吹かれて3つの心が入り混じり、拮抗する

けものの道と生きざま、ひとの暮らしとなりわい

そして、山野そのものの自然生態系のありよう

いずれも命という矛盾だらけの切実な真実だ

現代里山の現場から存在と関係性を問う渾身詩集

鎮魂と苦悩と風刺の中で、魂の叫びが優しく響く

 

 

ここでは、6篇、ご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

「お宝にはカギをしましょう」

 

食べ物という

お宝を作るから

獣たちはやってくる

お宝にはカギをしましょう

皆さん大切なものは

カギをして守るでしょう

農作物は農家が作った

大切なお宝です

盗まれて黙っているのですか

人のせいにしてはいけません

イノシシのせいにしてはいけません

お宝を作ったのはあなたです

自分が作ったお宝は

自分で守りましょう

それが法治国家の在り方です

イノシシのせいにして

カギをかけるのを放棄してはいけません

 

 

「荒らさないで下さい」

 

イノシシ君 イノシシ君

そんなに田畑を荒すのは

やめてください

どうせなら

里山で困っている

老人たちのために

田畑を耕してください

老いた老人達の身には

その荒しが

一番きついのです

イノシシ君 イノシシ君

何故そんなにも

せっかく作った野菜を

蹴散らして歩くのですか

なんぼ人間が

気に食わないからと言って

里山の老人たちが

精魂込めて作った

食べ物をあのように

やるんだったら

無関心でいられる

町や村の人たちにも

同じようにこの惨状を

お知らせください

 

お願いします

 

「親子」

 

なんでお前たち親子は

ジャガイモ畑を荒らしたの

被害届が出たので

罠を掛けざるを得なくなって

 

そしたら母親が掛かってしまって

乳をみたら三つだった

 

母親が急に居なくなって

おまえたち三頭は

他人の保護者が必要なのに

最後にジャガイモ畑で

母さんに食べ物の

餌の求め方を覚えてすぐ

親のいない子どもになって

今は何処を彷徨っている

 

でも猟師はいう

必ずこの場所に戻って来ると

親のいない

イノシシたち

 

 

「原発の町」

 

原発が爆発して

人々は逃げていた

残された家畜の豚たち

突進してきたイノシシたちと

子を産み

子を産み

原発の町は

イノシシだらけになった

廃屋のドアを開けると

イノシシが出てくる

こんにちはと言うのか

俺の家に入るなと言うのか

イノシシの町には

黒い雨の匂いが

いまだに漂っている

 

「亡郷の里山」

 

故郷の路が老いてゆく

私を育てた産土

田舎はいつも

時の流れについて行けず

慈しんだ子からさえ

忘れ去られそうな

荒れ果てた山や川

大切なものを沢山背負って

時代の潮流に置いてきぼり

 

幼ごころのアルバムに

きざまれた土の匂い

命の歌があふれていた里山

何時の日か再び捲られて

瞼を濡らすとき

ふるさとの母の残り香は

再び蘇る

 

「雨水」

 

今日は気温が10度を超えた

雪が雨に変わる頃というが

まだ山は冬支度

日当たりのよい土手には

福寿草が咲き始めた

お里で花々が会話している

生まれはどこですかと

家の周りに咲いていた花々

住人がいなくなって

とうとう住所もなくなったという

足のない花は何処へも行けず

人に愛でられることもなく

青空をながめながら

雲の行方を見詰め

雨水に我が身を映して

里山で命を繋いでゆく

 

 

貝塚津音魚様、ご恵贈ありがとうございました。

 

「お宝にはカギをしましょう」 法治国家の在り方 そうですね。自分が作ったお宝は自分で守らなくてはいけませんね。

「荒らさないで下さい」 イノシシ君に思わず懇願したくなりますね。

「親子」 乳をみたら三つ ちょっと哀れですね。親のいない子どもになって彷徨って・・

「原発の町」 家畜の豚たちとイノシシたち イノシシだらけになった原発の町 黒い雨の匂いが漂って 暗然たる気持ちになります

「望郷の里山」 幼ごころのアルバムに きざまれた土の匂い いいですねえ。ふるさとの母の残り香は 再び蘇る  本当にそうなってほしいですね。

「雨水」 雨水に我が身を映して 里山で命を繋いでいく  何処にも行けない花々はそうするしかないのですね。また、住所を持てるようになるといいけれど・・・

 

 

ありがとうございました。ますますのご健筆とご活躍をお祈り申し上げます!