本 【福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説】 | 堀江信明

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2013.6.21(fri)

本 【福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説】


著者 清水義範 
『福沢諭吉は謎だらけ。 心訓小説』小学館、2006年10月10日

福沢諭吉は謎だらけ。心訓小説

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福沢諭吉の作として広まっているこの「心訓」が、
実際には福沢諭吉の作でないことは事実ですが、

そうした事情については詳しく書いています。

「福沢心訓」
「福沢諭吉翁心訓」
「福沢心訓七則」
「諭吉心訓」
「心訓」
「七則」などとも呼ばれる。


●福沢心訓
 一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
 一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
 一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
 一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
 一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
 一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
 一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。

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小説中の文学探偵の推理として、福澤諭吉の「ひびのおしえ」にある
「おさだめ」を参考にして「福沢心訓」が作成されたではないかとしている。

※『ひびのおしえ』は福澤諭吉が子息一太郎と捨次郎の兄弟のために1日毎に書き与えた教訓集。
  正式名称は『ひゞのをしへ』。


   ○福沢諭吉 『福沢諭吉選集』第3巻
 
   「おさだめ」
    一、うそをつくべからず。
    一、ものをひらふべからず。
    一、父母(ちゝはゝ)にきかずしてものをもらふべからず。
    一、ごうじやうをはるべからず。
    一、兄弟けんくわかたくむよふ。
    一、人のうはさかたく無用。
    一、ひとのものをうらやむべからず。 


「おさだめ」の「一、うそをつくべからず」が
「福沢心訓」の「一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です」に類似し、

「おさだめ」の「一、ひとのものをうらやむべからず」が
「福沢心訓」の「一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です」に類似するから。




●つもりちがい十ヶ条  
 高いつもりで 低いのが 教養
 低いつもりで 高いのが 気位
 深いつもりで 浅いのが 知識
 浅いつもりで 深いのが 欲望
 厚いつもりで 薄いのが 人情
 薄いつもりで 厚いのが 面皮
 強いつもりで 弱いのが 根性
 弱いつもりで 強いのが 自我
 多いつもりで 少いのが 分別
 少いつもりで 多いのが 無駄

$          匿名のブログ-つもりちがい十ヶ条



●心戒十訓 
 一、人を大切にする人は人から大切にされる
 二、人間関係は相手の長所と付き合うものだ
 三、人は何をしてもらうかより何が人に出来るかが大切である
 四、仕事では頭を使い、人間関係では心を使え
 五、挨拶はされるものではなくするものである
 六、仕事は言われてするものではなく、探してするものである
 七、わかるだけが勉強ではない、出来る事が勉強だ
 八、美人より美心
 九、言葉で語るな、心で語れ
 十、良い人生は、良い準備から始まる

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※著者(清水義範)もネットから引用して掲載しています。



●十善戒  弘法大師が説いた※お遍路さんの心得のこと 
              
              ※四国の弘法大師の霊場八十八箇所などを巡り

01. 不殺生(ふせっしょう)   殺生せず、命を大切にする。
02. 不偸盗(ふちゅうとう)   人の物を盗まない。
03. 不邪淫(ふじゃいん)   ※邪淫をせず、節度を保つ。 ※よこしま
04. 不妄語(ふもうご)     嘘、偽りを言わない。
05. 不綺語(ふきご)     ※虚飾の言葉を言わない。  ※みえ
06. 不悪口(ふあっく)     人の悪口を言わない。
07. 不両舌(ふりょうぜつ)   二枚舌を言わない
08. 不慳貪(ふけんどん)   ※貪ってはんらない     ※読み;むさぼる
09. 不瞋恚(ふしんに)     怒らず、心静かに過ごす
10. 不邪見(ふじゃけん)   ※邪な考えを起こさない

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