インプロインタビュー | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

5月18日。

なんでもこの日は語呂合わせで「ことばの日」だそうだ。

その記念日、NHK京都文化センターの「ことば磨き塾」は、

参加者は橋本三千代さんだけだった。

何をしようかと思案して、実験をすることにした。

インプロインタビュー。

即興演劇の手法をインタビューに取り入れられないかと考えた。

それぞれ10枚の紙に、思い思いのことばを書いた。

ムラカミは「眠たい」「趣味」「やめたい」「土曜日」「光っている」「美味しい」「つまらない」「京都駅」「お風呂」「やめてほしい」…あえてネガティブワードも入れてみた。

橋本さんは「おだやかな」「青空」「自由」「とびっきり」「ええなぁ」「美しい」「笑い」「愛」「大丈夫」「楽しい」。

その紙を机上に裏返しにして並べた。

インタビューの切りのいいときに引きながら、yes.andを心がけて質問に答えていく。次に繋がる受け答えを心がける。

交代交代で、聞き役と答え役を務めながら、2人で90分。

話の途切れることはなかった。

いくつか印象に残ったことばもあった。

●自分は自分でいいと思えたら、光ってくる。

●人を光らせる人が光っている人。

●ネガティブをやめたら固定観念が消えた。

●断らないようにしたら世界が広がった。

●出し惜しみせず声を立てて笑うと気持ちいい。

●たいていのことは、大したことない。収まるところに収まる。

 だから大丈夫。

●楽しいことは自分で創り出す。嬉しいことは、その結果。

●振る舞いや言葉遣いが美しさを醸し出す。

●恋の振り幅は大きいが、愛は感じるもので深い。

 

実験の結果、いくつかの気づきがあった。

●自分も相手も「全肯定」する必要がある。

●そのためにも「でも」「けど」は使わない。

●選ぶことばは、名詞だけの方がいいかも。

 形容詞や副詞は、意味を持ってしまうから。

●相手を認めた上で「提案型」にしたらいいかも。

●自分の意見を問いかけるように「つぶやく」。

 

今回の実験を参考にしながらブラッシュアップして、

「ことば磨き塾」でいつか実践してみたい。

橋本さん、ご協力有難うございました。