「なぜでしょう。村上さんとは久しぶりな気がしません」と
山本麗子さんは言う。ボクも同感だ。
北御牧村の山本邸を初めて訪ねたのは、30年ほど前。
以来、会った回数は、今回を入れて5回くらい。
そのうちの1回は、一昨年秋、東京駅で偶然お会いしたときだ。
その時、軽井沢に転居されたことを知った。
そして、このたび軽井沢での講演が決まり、
新居にお邪魔することになった。
彼女はいつも元気だ。いつも笑顔だ。
初めての出会いのとき、ボクはこんなふうに表現している。
「この人からは、 いつも元気を分けてもらう。なぜかこの人に会うときは、こっちが落ち込んでいるときだ。そして、この人に会ったあとは、不思議と力がわいてくる」
その時は、山本さんの畑で捥いだばかりのトマトを輪切りにしてのせたトーストをいだたいた。
大地のエネルギーが、みるみる元気にしてくれた。「人生に無駄なことは一つもない」という言葉からもエネルギーをもらった。
山本さん自身も、かつて離婚したとき、最近母を見送ったとき、元気がなくなりかけたことがある。
だが、元気とは、元々備わっている気。山本さんは、その「気」の値が、
かなり高いのだろう。
77歳。老い先など考えない。常に「いま」を生きている。
このたびも、元気の「お福分け」をいただいた。
2022年10月11日、東京駅で偶然お会いしたとき。
山本麗子邸
きりたんぽ鍋。ゴボウ極薄の切り方に感心
料理教室のお弟子さんと。
山本先生のマッサージという贅沢