信州ことば紡ぎ塾(続き)。
この日、母子で来た方がいた。お母さんは、開口一番「場違いなところへ来た」と言っていたが、しだいに馴染み、「村上さんはじめ全く知らない人と長時間何気に過ごせて百年来の知己のようだった」と、よかったニュースに書いてくれた。「自分でも驚くくらい自然体でいられた」そうだ。そして帰宅後、ボクのことを「ずっと忘れられない素晴らしい人」だと絶賛してくれているそうだ。
16個もよかったニュースを書いた人がいた。そのうち息子のことが5つ、夫のことが2つ、親のことが2つと家族のことが半数以上を占め、家族円満の証といえる。
かと思えば、つい先日スムーズに離婚出来たことが何より嬉しいと笑顔で語る人もいた。離婚翌朝、二重の虹が見えたそうだ。
交通事故に2度もあったが、2度とも怪我をしなくてよかった。
一日一日、無事に終われている。
家族がほのぼのとした一家でよかった。
特筆することが何も思い浮かばなかったが、仕事に隙間時間で子どもたちと触れ合えた。
みんな「あたりまえ」のことは一つもないとわかっている。だから、「よかった」を見つけるのも、うまいし早い。
「紡ぎ」の女将、町田ゆき子さんは、今年を振り返り、「過去の哀しみに有難うが言えた」ことを、よかったニュースのトップにあげた。
「許すこと、愛すること、感謝すること」で幸せな人生が送れる。
今の心の持ちようで、過去も未来も変わる。
さださんとの対談をひもときながら、未来をなつかしくないものにしたくない。なつかしく、いとおしいものにするためにも、使う言葉に注意を払いたいと、ボクがまとめた。
(手書きフリップ使って、前回のおさらい
(駒村則子さんと朗読)