三柳竜子さんは、ジュエリー作家。
パートナーのピエールを伴いスタジオに現れた。
カナダにジュエリー製作の修業に行き、いわば兄弟子のピエールと
恋に落ちた。そのなれそめを聞くと、二人一緒に顔を赤らめた。
どこまでも仲のいい二人だ。
丹波に来て、まだ半年あまり。カナダからネット検索して、
柏原町の古民家物件に惚れ込み、移住した。
ペンダント、ブレスレット、イヤリング、ピアス、指輪…地金作りから仕上げまで一切の妥協をせず、可能な限り最高の完成度を目指している。叩く、延ばす、曲げる…物理的な力で金属を鍛える製法にこだわる。それが丈夫で美しいオンリーワンのジュエリーを生み出す。カナダにいたときと同じように、工房で肩を並べ切磋琢磨しながら製作に励む。
１９８１年の京都伏見生まれ。ひとりっ子。
母が製薬会社に勤める働き頭、
父は母より８歳若いミュージシャンで主夫。
母がフランス文化が好きで、フランス語のラジオ講座などをよく家で聴いていたので、自然にフランス語にも興味を持った。
父の友人で彫金教室(ジュエリー制作)をしている人がいて、
中学２年生くらいから週に1回のペースで通いはじめ、
高校に入ってからも部活はせずに彫金だけをしていた。
大阪外国語大学(現・阪大外国語学部)にフランス語専攻で入学。
２００３年に１人でフランスに旅立ち、恋もした。
傍らで彫金も休みなく続けていた。
大学卒業後、フランス語の通訳を学ぶ目的でフランス国立東洋言語文化学院(INALCO)に入学。学校に通う傍らでジュエリー職人を養成する学校を探し続けた。
ようやく、カナダのケベック州で、鋳造を一切せずに鍛造のみでジュエリーを作るミッシェル・ジンマーマンさんを見つけた。
何が何でもこの技術を学びたい！と、カナダに渡って弟子入りをする。
ジンマーマン氏の息子、父の右腕として支えるピエール・ジンマーマンの作業台の隣に、専用の作業台を用意してもらった。
ピエールにアドバイスを受けるうち、二人は恋に落ちた。
コロナ禍、自分たちの仕事が不要不急と逆風を感じ、日本へ移住を決意。丹波市柏原町の古民家を見つけ、去年６月１日に移住し、ジュエリー工房を構えた。
名前の由来、ジュエリーの製作工程、生と死について、愛について…
話は弾みに弾み、３回に及んだ。
三柳竜子さん出演の「たんば女性ＳＴＯＲＹ」は
１月３１日、２月７日、１４日２０：００～、
その週の土日１０：００～、ＦＭ８０５で放送予定。
サイマルラジオなら、日本中で聴ける。
鎌倉FMでも毎週木曜１３：３０～放送。
