議員さんたちに種まき | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

茨城県内3つの市の市会議員さんたちの研修会に、

講師として招かれた。

常総地域の守谷市、常総市、つくばみらい市の議員およそ50人を前に、『あなたの言葉が未来を作る』と題して、熱弁を奮ってきた。

あのハナシにもならない失言をした大臣の選挙区と聞いて、政治家の言葉がいかに軽くなっているかを憂えた上で、大平正芳さんの「アーエーウー」の話をした。言葉を慎重に選ぶための「アーエーウー」。

自分の伝えることは、相手にとっては知らないこと。どうしたら、相手に通じるのか、本気で考えて、かみ砕いた言葉を用いる必要がある。

「伝える」と「伝わる」の違いについても、事前アンケートをもとに考えてもらった。90分「ことば」の取り扱いについて、真剣に向き合う時間になったと思う。ボクの熱弁が、議員さんの心に届き、伝わる話し方を意識してもらえると本望だ。

 

守谷市長の松丸修久(のぶひさ)さんと名刺交換した。

市長は、昭和29年生まれだから、同世代。

名刺の裏に、こんなことばが書かれていた。

「守りたい人がいる。守りたい未来がある。

守谷は、とことん世話好きです。

守谷は、未来におせっかいです」

エグゼクティブお節介のボクと相通じるようだ。

 

かつて、石巻日日新聞の近江弘一社長から、

地域とは、未来の子どもたちに受け渡していくべきもの。

地域は、未来からの預かり物」という言葉を聞いたことがある。

未来にきちんと返さねばならない「今」をどういうものにするかは、

今を生きる人たちの責任だ。

そのために、未来におせっかいであらねばならない。

使う言葉の一つ一つが未来を作っていく。