京都新聞にボクの記事が出た日、クラブハウスのDMに、
こんなメッセージが届いた。
「初めまして。こちらは京都在住、伊藤真美子と申します。もし、差し支えなければでよろしいのですが、村上様は、今は亡き村上きく先生のお孫さまですか?もし、間違いでしたら、すみません。私はかつての弟子です。今は京都で、表千家のお茶をしております。今朝、京都新聞で村上様の記事を拝読させて頂き、前々より気掛かりだったこともあり、思わずメッセージを送ってみました」
感覚派のボクは、すぐ動いた。
伊藤さんに連絡を取り、昨日、お伺いしてきた。
伊藤さんのお住まいも、かつて、ボクが住んでいた界隈。祖母や伯母の旧宅も近いところだった。
祖母の村上きくは、表千家の茶道、未生流の華道の師匠だった。
米寿でなくなる直前まで、教えていた。丹波市一円から多くの弟子をとっていた。今でも丹波に行くと、「きくさんに教えていただいた」という人とよく出会う。
丹波市春日町出身の伊藤さんは、小学生の頃から村上家に来て、
茶華道を習い始め、祖母によく可愛がってもらったそうだ。
高校卒業後、祖母の世話で、京都の表千家に奉公に上がった。
そこで、茶を習っていた夫と出会い、10年ががりで結婚した。
祖母に縁結びしていただいたと、伊藤さんに感謝された。
祖母の思い出話に花が咲いた。
ちょうど彼岸。祖母の引き合わせに違いない。
(伊藤真美子さん)
(伊藤さんの長年の友人小寺裕美さんも交えて)
(入門許可書 祖母の華道名、村上菊甫の名がある)