自他力とは、なんぞや? | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

相手に、自分のことを伝えるには、どうしたらいいか。

それには、「自分がどれだけ相手のために役に立つか」「自分がどれだけ相手にサービス出来るか」を伝えたらいいと、カワテツ(川上徹也)さんは言う。

カワテツさんは、

他人のために、自分をアピールすることを「自他力」と呼ぶ。

 

自他力を発揮する具体的な方法。

物語の力で、伝えることを輝かせる。「ストーリーブランディング」だ。

そのためには、「志」「独自化」「エピソード」という3本の矢がいる。

志とは、共感してもらうための大義名分。

自分自身をだますようなつもりで、自分が奮い立つような「志」を見つけ掲げる。

他人にない特徴や強みを見えるように独自化する。

具体的実績やアイデアをエピソードとして語る。

 

キャッチコピー力も大事だ。

人の心をつかんで行動させるような一行を生み出す能力だ。

バシッと、人の心に残ることばを発する力だ。

「伝える」と「伝わる」は違う。

伝えたつもりでいるから伝わらない。

伝わるには、その情報は自分に関係があると思ってもらわねばならない。心のドアを開けてもらわねばならない。相手の気持ちになりきらねばならない。

結局のところ、自己アピールは、相手へのサービスなのだ。

 

人を説得する3要素(アリストテレス)。

それは、ロゴス、パトス、エトス。

ロゴスは、「なぜ、お願いするのか}論理・理屈の部分。

パトスは、「どんな思いでお願いするのか」情熱の部分。

エトスは、信頼や人柄の部分。

 

アピールすること自体を楽しみながら、失敗も糧にして、創意工夫をしていけば、「自分のいいところ」が伝わるはずだ。

あくまで自分主語でなく相手主語で、自他力を 発揮すればいい。