ワクワクがおさまらない | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

シャナナTV「縁たびゅう」の収録が終わっても、

ワクワク感が収まらない。

フレンチレストラン「ル・クロ」のオーナーシェフ黒岩功さんの話に

ワクワクしっぱなしだった。彼のユニバーサルな発想には、恐れ入るばかりだった。

 

このコロナ禍で経営を圧迫され苦しんでいるレストランが多いのに、

黒岩さんは、そんなそぶりを見せない。

ル・クロでは、障害のある方を30人雇用している。健常者30人と同数。福祉事業としての役割が大きい。レストランだけを経営している感覚がないから、焦りがない。

 

彼のユニバーサルな発想の源は、生まれ故郷の鹿児島にある。

鹿児島には、江戸時代からの伝統的な郷中教育がある。異年齢の男子が切磋琢磨する教育の場だ。そこには3つの掟がある。「嘘をつくな。文句を言うな。弱い者いじめをするな」。そこで教え込まれたことを今も忘れていない。

 

幼い頃の黒岩さんは、コンプレックスの塊だった。身体も弱く勉強も出来ずイジメも受けていた。そんな彼がにわかに脚光を浴びたのが家庭科の授業での「キャベツの千切り」。先生や友達から絶賛された。それが料理人への道を開く。

 

20歳で、スイスへ料理修業に行く。ことばの壁で孤独な日々を救ってくれたのが、先輩が餞別にくれた1冊の本。ナポレオン・ヒルの『成功哲学』。むさぼるように読んだ。

「負けると考えたら負ける。成功すると思えば成功する。すべては人の心が決めるのだ」。思考は現実化すると教わった。

三ツ星で働く。日本で自分の店を持つ。パリに支店を出す。

すべて思いを実現させてきた。

 

顧客の満足も大事だが、スタッフの満足も大事。スタッフは家族だと思っている。それはスイスで仕えたフーバシェフに感化されたこと。

黒岩さんは、「縁」ということばを何度も口にした。これまでのゲストでいちばん多く口にした。それだけ「縁」を大切にし、活かしてきた。

コンプレックスを味方につけ、柔軟な考え方の黒岩さんとの会話は弾みっぱなし。共感しながら聴き入ることばかり。収録中からのワクワクの余韻が消えない。

 

黒岩功さんの3つの縁を聴く、シャナナTV『縁たびゅう』。

最初の配信は、6月7日(月)からの予定。

11:30~と20:30~の毎日2回配信。

翌週からは、YouTubeで、いつでもどこでも見られる。

https://shanana.tv/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(書き込みいっぱいの『成功哲学』)