参加者全員が着物姿。
それもそのはず、呉服を扱う丁子屋の着付け教室のお免状式。
その集いの記念講演に呼んでいただいた。
もちろん、ボクも着物にしたが、着物姿で講演するのは初めて。
ところは、由緒ある明治記念館。
明治14年、当時の赤坂仮皇居の御会食所(日本で初めての迎賓館)として建てられた。明治21年、明治憲法草案審議の御前会議も開かれた。玄関車寄せは宮殿造りで荘厳な姿を今に残している。
和の空気が漂う場所には、和服姿が似合う。
ボクの講演テーマも「和みのことば探し」。
もともとのご縁は、ラジオ。
五代目女将の吉井恭子さんが、文化放送に便箋にしたためた
お便りをくださったのがきっかけ。ことし6月に虎ノ門に新装移転したばかりのお店をアポなし訪問した(6月11日ブログに掲載)。
その縁で、今回の講演が実現したのだ。
吉井さんも著書の中に「着物には和みの心がある」と書いている。
確かに着物姿は、所作だけでなくことば使いにも佳き影響を与えるようだ。会場での挨拶にも「和みの美しいことば」が溢れていた。
「あたりまえのことはないと感じます。有難いことだと感じます」と、有難いことの意味もちゃんとわかっている。
「ようこそ、おいでくださいました。今年ほど、そのことばが身に沁みることはありません」ということばにも実感が出ている。
ことばの着付けも丁寧にしていけば、和みの心は自ずと生まれる。
(明治神宮庭園にて 吉井恭子さんと)
(免状授与の一コマ)
(六代目女将 小林絵里さんの挨拶)
(着物姿勢ぞろい)
(明治記念館 初冬の爽やかな空)