納得のいく将棋 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

本郷高校の恩師、内田祐愛先生との年1回の恒例対局。

2012年から毎年6月に開いてきたが、

今年はコロナ禍で延期していた。

満を持して、高橋和さんの将棋サロンで、12月6日に開催した。

先生も、この日を待ち望んでおられたようだ。

鵜木学さんも「リアル対局」は、今年初めてだと、心弾ませていた。

 

この日、ボクは、富山から会場に直行した。

寝不足と旅疲れがあったが、将棋が始まると、そんなこと忘れていた。

50年来の趣味は、我を忘れさせる効力があるようだ。

しかも、この日、鵜木さんに初めて歯が立った。

鵜木さんは、いわゆる「元奨」。プロ棋士の養成機関にいた強豪だ。

普通に戦える相手ではない。駒落ちでも勝てる相手ではない。

だが、この日、ボクがいつもと違っていた。

角換わり腰掛け銀の戦いになったが、互角の形勢から、しだいに優勢となっていったのだ。しかも、我ながら好手が3つも出た。

最終的には、さすがに詰まされたが、「勝負に負けて将棋に勝った」といえる内容で、納得のいく将棋が指せた。

内田先生も、高橋和さんと対局。こちらも元女流プロを相手に、互角に渡り合っていた。高橋さんに薄氷を踏む思いをさせるところまで追い込んだが、一歩及ばなかった。

 

強豪相手に「納得のいく将棋」が指せ、

年1回の恒例行事が今年も開けたことが嬉しかった。

内田先生も同じ気持ちだったに違いない。

 

(ムラカミVS内田先生)

(ムラカミVS鵜木さん)

(鵜木さんVS内田先生)

(苦吟される両先生)