川越ことば磨き塾(14日)。
『最初の質問』に答えるワークで、有難うについて、いっぱい考えた。
「有難う」が素直に言えないときは、悪い自分が顔を出す。
「有難う」が素直に言えるか言えないかが自分のバロメーター。
妻にも一応「有難う」を言うが、ビジネスライクな言い方になっている。
そう述懐する椙本さんに、「きょう帰ったら、心から有難う言いましょう」と勧めると、「それは…」と照れる。そこで指切りげんまんのお約束をした。帰宅後、椙本さんから「有難う言いました」と約束を果たしたメールが来た。
ただ単に感謝をするのではなく、どんなことも「有難い」、あたりまえのことは一つもないと、自分に気づきを与えてくれることば。
だから、まずは自分に「有難う」。自分に「有難う」を言えば、感謝体質に変わり、他の人にも自然に「有難う」が言えるようになる。
「有難う」を言えば「有難う」が喜んで「有難う」集めて、「有難う」をもっと言いたくなることが起きる。
長田さんは、さらに問う。
道の向こうに窓の向こうに何が見えるか。
雨の雫をいっぱいためたクモの巣を見たことがあるか。
見ているようで見ていない。見逃している。
それを思い出させる『おかあさんの目』という絵本を読んだ。
おかあさんの瞳の中に映る自分を見て安心感を抱く娘。
続いてその瞳の中に映る山や海。それは、おかあさんが幼いころ見た心象風景。「美しいものに出会ったら、一生懸命見つめなさい。そうすると心に棲みつく」とおかあさんは諭す。
「あたりまえ」に思ってしまって、
いかに見逃してしまっていることが多いか…。
見て見つめて見極めていくようにしたら、「美しいものは心に棲みつく」。この世に「あたりまえでない」ものなど、何一つないのだから。
(椙本さんと「有難う」の約束)