佐藤勉(つとむ)さん。通称ベンちゃん。ますます遊んでいる。
丹波市山南町で週3日だけ開いている蕎麦屋「木琴」に行ってきた。
行くたびに、店内のしつらえが変わり、メニューが増えている。
いつのまにか、ずいぶん前からあったかのように、暖炉も鎮座している。ガラス窓に、テーブルクロスを貼りつけて、森の景色を表現している。机には、客の描いた絵も。ピアノや木琴、くつろげるソファ、興味をそそる本が並ぶ書棚、ハンモックチェア…混沌、雑然としているところが、かえって不思議な「くつろぎ」を与える。
ボクに食べさせたい蕎麦を出してと、わがままな注文。
鶏と鴨のつけそばは、絶妙の味加減。
十割蕎麦は、太目と細目に切った麺をミックスして盛り付けてある。
食感の違いが楽しめる。
磯そばは、帆立、ワカメ、海藻…まさに海中に浮かぶ蕎麦だ。
ウニを練り込んだ蕎麦掻きも美味しかった。
62歳で丹波で蕎麦屋を始めて15年目。
育てた弟子たちは、次から次に独立。佐藤グループの蕎麦屋は、
丹波市内だけで6店舗になる。
自分のやりたいことをやる自遊人は、蕎麦だけでは満足出来ない。
店のしつらえを変えるだけでは満足出来ない。
なんと風呂まで作った。蕎麦湯の風呂にしたらと冗談を言ったら、
「それいい!」と真に受けていた。
いずれ、宿泊棟も作る構想がある。
ベンちゃんの夢は、とめどない。
その夢は夢に終わらず、日の目を見るところがスゴイ。
ベンちゃんは、FM805でパーソナリティーもしている。
番組タイトルは、「あほな蕎麦屋とイカレタ仲間」。
こだわだないということにこだわるアホでイカレタところが、
人を惹きつけてやまない。
(ベンちゃんと)
(鶏肉と鴨肉のつけ蕎麦)
(ウニ蕎麦掻き)
(風呂まで作っちゃった。昨日完成したばかり。
もちろん一番風呂は自分。)