ことばに対する想いの変化~第二期丹波ことば磨き塾修了 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

丹波ことば磨き塾の第二期が修了した。

 

嬉しいことばコンクールは、「2019年 今年変わったこと」を

テーマに発表してもらった。

塾に通う中で、

自分の使うことばの変化について述べた人が多かった。

●悪いことをせず、正しく生きてきたつもりだが、ことばで人を喜ばせることをしてきたのかと思い直した。これからは、やさしいことばを使い、

やさしい気持ちで、やさしい生活をしていきたい。

●心の切り替えが出来るようになった。夫のことで気になることがあると、心の中で腹を立てていたが、自分が変わればいいと気づいた。してくれないと思わず自分がすればいい、汚されて文句を言わず、自分が綺麗にすればいいだけのこと。

●この塾で自分が変わるきっかけがつかめた。第一回で聴いたナポレオンヒルのことばが印象に残っている。「すべては人の心が決める。負けると考えたら負ける。思考は現実化する」自分の使うことばで自分が変わると日々考えている。

●施設のお年寄りからは、決めつけでものを言われ続け、家では姑にキツイことを言ってしまっていた。笑顔には笑顔が返ってくる。自分が変わるきっかけをつかめた。

●生きやすくなった。相手の答えの中に次の質問が隠れていると聞いて、相手のことばに耳を傾け、いろんな意味を考えられるようになった。仕事先で「早く帰って」ということばを聞いて、今まではただ早く帰れと言われていると一面的にとらえていたが、仕事の労いを伝えてくれているんだと好意的にとらえられるようになった。

●いま17歳。相手の立場にたって考えるのは大事なことだとは思うが、相手の立場ばかり考えていると、自分のことが理解出来なくなる。

相手のことを完璧に理解しなくてもいいと考え方を変えたら楽になった。自分らしくいたらいい。

●80歳だが、おしゃれ心がついた。ブローチ、イヤリングを初めてつけた。鏡を見るようになった。笑顔でいられるようにしている。

17歳で亡くなった長男の追悼文集を一念発起して作っている。喪失感から抜け出せた。

 

玉手箱の中から出てきたことばたちが喜んでいる。

それは、全力で話し、全力で聴いてもらえたからだ。

使うことばで人は変わる。耳に入ることばで人は変わる。

来年も、嬉しいことばの伝道師を増やしていきたい。

 

(2期連続皆勤の長澤かつ子さん)

(笑いアリ涙アリの森田邦枝さん

(看護職の激務を縫っての皆勤 田中幸代さん)

(今年は大きな変化の年だった八尾由江さんも皆勤) 

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