いやはや壮観な眺めだった。
帝国ホテル光の間。
参加者のドレスコードは大島紬。
会場にいる350人全員が「大島紬」をまとっているのだ。
ボクも、誂えたばかりの大島紬を着て参加した。
銀座もとじ大島紬店開店5周年記念パーティに出席してきた(18日)。
店主の泉二(もとじ)弘明さんの故郷は奄美大島だ。
2010年の奄美豪雨で大島紬の産地が被害を受けた。
大島紬を守るため、現地の職人を元気づけるため、
5年前、大島紬を扱う国内唯一の専門店を開いた。
銀座の一等地に、泥染め、白大島、色大島に渋い草木染めの絣模様・・・
大島紬がぎっしり詰まった宝箱のような空間だ。
奄美で紡がれ、染められ、織り上げられた着物に囲まれていると、
作り手の覚悟がじかに伝わってくるようだ。
出席者を代表して挨拶した東京大学大学院教授のロバート・キャンベルさんは、
「大島紬は、やさしく、やわらかく、覚悟を秘めたような色」と言っていた。
そして、「奄美による、完全なる首都ハイジャックの夜」とFBに綴っていた。
まったく同感。
「見た目でわかる」何よりのデモンストレーション。
奄美から来た職人さんたちが、いちばん嬉しかったに違いない。
(鏡開きに参加。ボクの背中合わせに宮崎緑さん)
(ロバート・キャンベルさん)
(江戸小紋作家の菊池宏美さんも、
自分で染めた着物で参加)
(矢作直樹さんとも遭遇)
(中孝介さんと元ちとせさんが島唄を披露)
(泉二親子と菊池さん)
(ムラカミの大島紬 この日初めて着た)