品格を磨くには・・・ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

ボクが、人を見るときに大切にしている尺度に「品」がある。

品性、品格がない人は、受け入れがたい。

品は出すもの出るものではなく、醸し出されるもの、滲み出るものだ。

高野登さんから、最新刊をお送りいただき、さっそく読んだ。

ご本人は、信州の山猿ゆえ品とは遠いと謙遜されるが、

ホテルの第一線で培った「品」のよさは隠しようがない。

 

高野さんは、「品格」を「一体感を生み出す感性」と定義する。

一体感~すなわち共鳴、共感出来ること。

一体感を生み出すためには、我を捨て、人の思いを修めることが大切。

相手の心に届くものを自分の中に持つ。

それには、相手の行動が変わるまで、言い続ける本気が必要だ。1万回は必要だ。

品格のある人は、例外なく、ことばがキレイ。

伝えるときのことばの粒子が細かい。

ザラメではなく、パウダーシュガーのように、

細かな粒子のことばの一つ一つが、心の襞にすーっと入ってくる。

相手を慮って紡ぎだされることばには角がなく、粒だっているのだ。

高野さんの言っていることには、共鳴共感することばかり。