昌幸と由美子の夫婦道 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

11月22日夫婦の日にちなんで、

昨夜のトークライブのゲストは、湯原昌幸さんと荒木由美子さん。

13歳年上の昌幸さんは、由美子さんに子どものように甘えている。

楽屋で、珈琲を袖口にこぼし、大声を出して慌てる昌幸さんを、

なだめつすかしつ、冷静な対応をする由美子さん。

両手が空いているのに、お口アーンで食べさせてもらう昌幸さん。

同じ楽屋で、もう、やってられない(笑)。

 

2人が出会ったのは、1977年。博多どんたくの会場だった。

昌幸さん30歳。由美子さん17歳。

迷いなく、格好つけず、言いたいことをはっきり言う昌幸さんを、

芸能界の先輩として、頼りにしていた。

まさか恋愛対象になるとは、思いもせず。

そして、1983年9月入籍。

その2週間後、昌幸さんの母が入院した。

以来、20年間に渡る看護介護が続いたのだ。

特に、認知症を発症してからは、介護うつになるほど、過酷な日々だった。

義母は、息子の顔を忘れ、名前を忘れても、

由美子さんのことだけは認識し、頼り切っていた。

亡くなる前日、義母は由美子さんの手を握り「ありがとう」と言ってくれた。

このひとことを聞くための20年間だったのかと由美子さんは思った。

 

長年の介護体験が、2人の絆を強固なものにした。

ここまで互いを気遣い思い遣る夫婦は、そういないのではないだろうか。

ラストに、昌幸&由美子のデュエット2曲。

歌手引退後、由美子さんが人前で歌うのは、そうそうあることではない。

ハーモーニーが息ピッタリなのだ。

お互い、これまでと今に感謝しつつ、2人で歩んでいこうという趣旨の歌だった。

来年、昌幸さんは古希。出会ってから40年の節目を迎える。

 

(見つめ合い歌う2人)