ちょっと空白の時間が出来たので、大阪の隆祥館書店に立ち寄ることにした。
店を切り盛りする二村知子さんを予告なしで訪ね、驚かそうという企みもあった。
はたして、二村さんは、レジスター前にいたが、
ボクの顔を見とめても、そう驚きもせず、
「ムラカミさん!ちょうどええわ。紹介しますわ」と、
その場にいた笑顔良しの男性を引き合わせてくれた。
初対面のはずなのに、どこかで会ったことのあるような気がした。
人を引き付けてやまない笑顔だった。
警戒心を抱かせない笑顔だった。
それもそのはず、至高のホスピタリティーの人だった。
長年、リッツカールトンホテル日本支社長を務めていた高野登さんだった。
現在は、人とホスピタリティー研究所所長として、
全国で寺子屋百年塾を開き、これからの日本を担う人材育成に腐心している。
高野さんとは、同い年だということが判明し、意気投合。
このあと、隆祥館書店の一角を借りて、大阪寺子屋百年塾があるというのに、
レジスター前で、15分くらい立ち話をした。
高野さんは、自身のFBで、ボクのことを「本物は穏やかで謙虚である」と評してくれた。
ボクからも、そのまま、そのことばを送りたい。
「ご縁が広がる確かな予感」とも書いてくださったが、ボクも同感だ。
出会いとは、不思議なものだ。
隆祥館に突然行く気にならなければ、
その時間に、たまたま高野さんがレジスター前にいなければ、
ほんの少しでも、タイミングがずれていれば、
一生会うこともなかったかもしれない。
人は、決して遅すぎもせず、早すぎもせず、出会うべくして出会うものなのだろう。
(高野登さんと)