永さんは死なない④~ガンはポンにしよう! | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


永さんからいただいた貴重なサイン。

エイの絵が描かれ、遊び心あふれるサインだ。

「いのち」の繋がりをテーマにした永さんの絵本にサインしてもらった。

「三沢にて」とあるのは、

青森県三沢市での「いのちの対話」の公開放送の時だ。

この時、永さんは「とあること」で、NHKにしばらく出演していなかった。

「とあること」を知らないボクは、永さんに出演交渉したら、

「君は勇気があるね」と言われた。

 

ともあれ、2004年10月11日、

 

永さんは、青森県三沢市公会堂に来てくれた。

この時のテーマは、「いのちとユーモア」。

死についてあっけらかんと話せるのは、永さんしかいないと思っていた。

案の定。

「ボクのあこがれは、野たれ死に。死体をひっくり返して、この顔の長さは

永六輔だよと言われている。いつも考えている最期の場面」

「死ぬって面白いじゃないですか!動いていたものが動かなくなるんだから」

「産道を潜り抜けてくるときの怖さに比べたら、平気で死ねる」

「墓碑銘に『よう』と書いた人がいる。それ見て、お墓参りに来た人が『よう!』って言うわけ。それ聞いた所ジョージが、『また来てね』にしようって言ってた」

万事がこの調子。

頑固だからがんになると医師に言われた女性の話を受けて、

「がんということばの響きがよくない。来年からぽんにしましょう!」。

この発言に会場大爆笑。

 

いのちの終わり方や死ぬ話を日常でしていると、ユーモアが生まれてくる。

 

永さんは、真顔でそう言っていた。

 


(永さんの話は、この本に詳しく紹介されている)