永さんからいただいた貴重なサイン。
エイの絵が描かれ、遊び心あふれるサインだ。
「いのち」の繋がりをテーマにした永さんの絵本にサインしてもらった。
「三沢にて」とあるのは、
青森県三沢市での「いのちの対話」の公開放送の時だ。
この時、永さんは「とあること」で、NHKにしばらく出演していなかった。
「とあること」を知らないボクは、永さんに出演交渉したら、
「君は勇気があるね」と言われた。
ともあれ、2004年10月11日、
永さんは、青森県三沢市公会堂に来てくれた。
この時のテーマは、「いのちとユーモア」。
死についてあっけらかんと話せるのは、永さんしかいないと思っていた。
案の定。
「ボクのあこがれは、野たれ死に。死体をひっくり返して、この顔の長さは
永六輔だよと言われている。いつも考えている最期の場面」
「死ぬって面白いじゃないですか!動いていたものが動かなくなるんだから」
「産道を潜り抜けてくるときの怖さに比べたら、平気で死ねる」
「墓碑銘に『よう』と書いた人がいる。それ見て、お墓参りに来た人が『よう!』って言うわけ。それ聞いた所ジョージが、『また来てね』にしようって言ってた」
万事がこの調子。
頑固だからがんになると医師に言われた女性の話を受けて、
「がんということばの響きがよくない。来年からぽんにしましょう!」。
この発言に会場大爆笑。
いのちの終わり方や死ぬ話を日常でしていると、ユーモアが生まれてくる。
永さんは、真顔でそう言っていた。