たんば女性STORY8 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

月1回恒例の、FMたんば805「たんば女性STORY」の収録。

今回は、牧師の玉置雅子さんと、太極拳演者の小畠睦さんがゲスト。

奇しくもともに1971年生まれだった。


玉置さんは札幌生まれ。

幼いころ、漠たる不安があり、生きる意味が見出せなかった。

教会に通い、洗礼を受け、そこで里子の世話をする牧師と出会う。

いつか様々な境遇の子どもたちの居場所になりたいと、

自分の生き甲斐を見出す。

縁あって丹波に来て、教会の牧師となり、里親の資格も取る。

そして、2人の里子を引き取り、自分の子と3人の母となる。

「わかろうとしないこと。でも寄り添うことは出来る」と

含蓄のあることばが印象に残った。


小畠さんは、7月に開かれる太極拳の全国大会に兵庫県代表として参加する。

貧血や低血圧対策で31歳で始めたが、確かに体質は改善された。

生き方も変わった。

「いっぱい有難うが言えて、いっぱい有難うを言ってもらえる人生を歩みたい」

チャイナ服がよく似合う小畠さんは、爽やかな笑顔でそう言った。


初回の放送は、玉置さんが5月31日、6月7日。

小畠さんが、6月14日、21日。

いずれも19:00~19:30。

アンコールは、土曜日曜10:00~10:30。

サイマルラジオで、日本中世界中で聞ける。


この日は、収録に先立ち、FMたんば805のDJの方々の講習を担った。

みんな、それぞれ地域で仕事を持っていて、DJは未経験の方が多い。

アマチュアリズムを大いに発揮して、気楽な放送でいいと思うが、

放送は誰がどこでどういう状況で聞いているかわからない。

だから、最低限の心構えを話した。

マイクの前に座る心得として「放送にしないこと」と言うと、

みんなキョトン。

「送りっ放し」にしないことだというと納得顔。

つまり「話そうとしないこと」というと、みんなキョトン。

つまり「聴くことが大事」というと納得顔。

「天気にいい悪いはない」というと、みんなキョトン。

つまり「自分の価値判断でいい悪いと言わない」というと納得顔。

「字幕スーパーを忘れないで」というと、ナンノコッチャの表情。

途中から聞いた人が、何の番組で誰が話しているのかわからないから、

自分の音声で字幕スーパーと出してほしいというと納得顔。

隙間なくしゃべらず、リスナーの入り込める隙間を作ってほしいと、

お願いした。

こういう場は、自分への戒め、自分への気づきにもなるから貴重だ。



              (玉置雅子さん)


        (小畠睦さん)


(DJ講習会参加メンバーと)